Profoto B10 Plusレビュー:先進のバッテリー式ストロボ

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GODOX AD400 Proを使い始めて、バッテリー式のストロボの利点と便利さに感動しました。

ジェネレータータイプのストロボも持っているのですが、ジェネレーターは持ち運ぶには重く大変ということもあり、機材を軽量化するために持ち運びが楽なバッテリー式のストロボを新しく導入しようと思いました。
GODOX AD400 Proは便利で気に入っているのですが、すでに持っているストロボと同じものを購入するのもつまらないので、発売当時から気になっていたGODOX AD300 Proの購入を検討しました。しかし、購入しようと調べているとAD300 Proは使用しながらのバッテリー充電が出来ません…。コードレスの利点を活かすという意味ではバッテリーを充電しながら使用する必要は無いのですが、いざというときにAC電源で使用できないと仕事で使う上で若干の不安が残ります。予備のバッテリーを持ち運ぶのも面倒だし、どうしようかと思っていたのですがProfoto B10ならそういった不安点もクリア出来るということで、B10に気持ちが傾きました。
AD300 ProとB10で悩むこと数日、心情的にはB10の方ですが、AD300 Proは約6万円であるのに対し、B10は250Wsで約22万円、500WsのPlusだと約27万円と4倍以上の価格です。AD400 Proで最近のGODOXの良さも体感しているのでどちらにしようか悩みましたが、最新のProfotoのストロボを使いたい気持ちが勝ったので、光量の大きいB10 Plusを購入しました。
まだ1ヶ月ほどの使用ですが、撮影で使ってみた感想を含めレビューします。

コンテンツ

外観

全長23.5cm、バッテリーとスタンドアダプター込みで1.9kgと小型軽量ながら500Wsの大光量のストロボです。
同じ光量のProfoto D1 500 Airが全長30cm、重量2.44kgなのでB10 Plusは一回りくらいコンパクトです。
ただ実際に手に持ってみた感想としては、思っていたよりもずっしりと感じます。機材軽量化という意味では、そこまでD1との違いはないかもしれません。

本体外装はD1と似たプラスチックのような素材です。作りはしっかりしているのですが、軽量化のための素材の厚みの違いなのかD1ほどのガッシリ感はなく、B10 Plusは本体を強く押すと少しヘコむ感じがします。

EF70−200mm F2.8L IS II USMと並べてみました。
B10 Plusの方がやや大きいですが、サイズ感はほぼ同等です。

重さ的にはD1と比べてもそこまで軽くは感じられませんが、ストロボ本体に取っ手がないので、スタンドアダプターを外すと筒状になり大きめの望遠レンズくらいのサイズ感になります。そのためカメラバッグなどに入れて持ち運ぶときはD1よりも収まりが良いです。

ディスプレイ・操作部

シンプルで視認性の良いディスプレイです。操作は2つの回転式ダイヤルとボタンで出来ます。メニューもシンプルで分かりやすく、直感的に使えます。

スタンドアダプター

スタンドアダプター本体は金属製でしっかりした作りです。メスダボ仕様で、アンブレラを挿す穴があります。

本体とスタンドアダプターの取付けは1/4インチネジです。
取付部は本体・スタンドアダプターともに溝の入った滑り止めのゴムが付いているのと、回転防止に突起があるのでしっかりと取り付けられます。
1/4インチネジなので、三脚に取り付けたりすることも可能です。

回しづらいというレビューを見かけていたヘッドの振りを変えるノブですが、ギザギザが入ったものに変更されたようです。
素材も滑りにくいゴムのような感じなので、回しづらいこともなくしっかりと操作できます。ただ、噛み合わせ部分がギアのようになっているため、止めようと思ったところでノブを回すと少し移動してしまうことがあり、微調整が難しいです。

連写性能

実際の撮影で使ってみたとき、B10 Plusを出力7.0で使用していて、かなり早いペースの撮影でもチャージがついてきたので驚きました。せっかくなのでどれくらいの連写に追いつけるのか試してみました。
EOS R5の高速連続撮影+で撮影、9コマ/秒くらいの連写で実験しています。
B10 Plusはバッテリー駆動で、バッテリー残量はほぼ100%の状態です。

出力5.0です。
発光・色温度ともに全カットで安定しています。コンタクトシートは40枚までですが、実際は50枚くらいシャッターを切っています。最後まで問題なく追いついてきて、雰囲気的にはストロボのバッテリーが切れるまで余裕で追いつけそうな感じです。

出力7.0です。
7カット目くらいから光量が若干怪しくなり、11カット目で発光も間に合わなくなっています。そこから先はまったく連写に追いつけず、発行しているカットも光量不足です。出力7.0では連写は6コマくらいしか出来ないようです。
ただ、普通に速いペースのモデルカットなどでは、問題なくチャージが追いつけているのでバッテリー駆動のストロボである点も加味すると素晴らしい性能だと思います。

操作について

メニューは分かりやすく、複雑な機能も無いので簡単に操作出来ます。

LEDモデリングランプの色温度が3000K〜6500Kの間でシームレスに変えられます。左下のモデリングランプダイヤルを押し込みながら回転させることで色温度を変えられるのですが、この操作がやりづらいです。

ブルートゥースでスマホと接続して、専用アプリで出力調整などの操作やファームウェアのアップデートが可能です。

スマホとの接続は簡単で、一度繋いでしまえば、アプリを起動してストロボ本体の電源をオンにするだけですぐに繋がります。
出力を調整したときの遅延なども少なく、完成度が高く使いやすいアプリです。
アプリから本体ファームウェアの更新が出来るのですが、これも短時間で簡単に出来ます。

本体でのモデリングランプの色温度変更は操作しづらいのですが、アプリでは簡単に操作できます。
スマホアプリでストロボ操作が出来る点は素晴らしいのですが、撮影中の動き方としてまだあまり馴染みがなく、結局Air Remoteやストロボ本体で操作してしまっています。アプリを使うのに慣れてしまえば、複数台のB10を使用しているときなども操作しやすく便利そうです。

まとめ

30万円近くするかなり高額なストロボですが、その価格に見合うクオリティの高さを感じられます。
スマホアプリでのストロボ操作やファームウェアのアップデートなどの先進的な機能。スマホでシンクロ撮影が出来るなどのGODOXにはない優位性があります。
GODOX AD400ProなどのGODOXのストロボはコスパなどを考えると素晴らしい出来なのですが、最新のProfotoのストロボを使ってみて細かい使い勝手やビルドクオリティの高さからくる安心感などはProfotoの方が上だと感じました。

機材の軽量化という点で考えると、D1と比べると思ったほどの効果は感じられませんでした。ただやはりケーブルレスで使用できる利点は大きく、電源ケーブルや延長コードが必要なくなる分、荷物が減らせるメリットがあります。
バッテリー式なので屋外で使用可能で、500Wsの大光量は日中シンクロ撮影をするときも余裕があります。
モデリングランプがかなり明るく色温度も変えられるので、動画撮影のライトとしてスチールと同じようなライティングで撮影したり、スチール撮影のときに地明かりに補助光的に足すような使い方が出来たりと、撮影の幅が広がります。
スマホとのシンクロ撮影もまだ本格的に試せていないのですが、アイデア次第で様々な使い方が出来そうです。

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Tanaka Toshiyuki
都内在住フリーランスのカメラマンです。
ファッション・ポートレート・物撮りなどを中心に活動しています。

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