Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USMレビュー:シグマ 105mmとの比較

2021-07-18

EOS R5の予約に出遅れた反省を活かして、予約開始日に予約し、発売日に手に入れたRF100mm F2.8 L MACRO IS USM。機材関連で発売日に購入したのは初めての経験です。

ブツ撮りでなくてはならない中望遠マクロレンズですが、独立当初に金銭面の問題もあり、やや妥協して購入したSIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMをずっと使用していました。何度かEF100mm F2.8L マクロ IS USMに鞍替えしようとしたこともあったのですが、思ったよりもシグマのレンズが良い感じだったので、なんとなくそのままにしていました。
RFマウントで中望遠マクロが発表され、SAコントロールなど面白そうな新機能もついていたので、良い機会だと思い3本目のRFレンズとして購入してみました。まだ仕事の撮影では使用していませんが、SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMと比較しつつ簡単にファーストインプレッションを書きたいと思います

外観比較

シグマが全長126.4mm(Canon EFは123mm)でRF100mmは148mmなので、20mmほど長くなっています。

重さに関しては、シグマとRFはほぼ一緒です。EFと比べると100gほど重くなっていますが、誤差の範囲内かと。最近異常に重いRF28−70mmを常用しているので、むしろ軽く感じます。

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全長も長くなったとはいえ、マウントコンバーターを装着した状態だとRFの方がちょっと短いくらいです。

スイッチ類は標準的なもので、フォーカスリミッター・AF/MF切り替え・ISスイッチがあります。
鏡筒はRFマウントレンズでおなじみのサラッとした手触りのプラスチックです。

目玉機能の一つである、SAコントロールリングはフォーカスリングの下にあります。
効果が0となるセンターにはクリック感がありますが、+ー方向は無段階に滑らかに動きます。
位置的にフォーカスリングと間違えて触ってしまいそうですが、誤操作防止のためにロックスイッチがついています。

描写性能

簡単に解像力をテストしてみました。正確に並行を取って撮影しているわけではないので、参考程度に。
シグマの最短撮影距離で、カメラを三脚で固定しレンズだけ付け替えMFでピント合わせしています。
以下、すべてEOS R5での撮影です。

RF100mm F2.8 L MACRO IS USM:F2.8

上が全景で、下が等倍表示したものです。
開放ではコーナーはやや甘い気もしますが、画面全域でシャープな描写です。

RF100mm F2.8 L MACRO IS USM:F5.6

2段絞ってF5.6です。開放と比べてコーナーの解像感が上がった気がしますが、ほとんど違いは感じられません。

次はSIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMです。

SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM:F2.8

RFと比べるとやや解像感で劣る気もしますが、必要十分な解像性能かと思います。2011年に発売したレンズですが、4500万画素のEOS R5での使用にも十分耐えられるだけの性能です。

SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM:F5.6

2段絞って、ややシャキッとした気もしますが、誤差の範囲内かと。多分並べて比べても開放とF5.6で見分けはつかないと思います...

フォーカスブリージングについて

EFに比べ近接撮影時のフォーカスブリージング(フォーカシングによる画角変化)が50%抑制されたとのことで、テスト撮影してみました。
EFは手元にないのでSIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMとの比較ですが、SIGMAに比べて画角変化が少ないのが分かります。
EOS R5でモニターのタッチシャッターでAFしているのですが、合焦スピードもRFの方が早く滑らかです。

SAコントロール

RFの目玉機能である、SAコントロール。リングを回すことで球面収差を変化させてボケの描写を変えることが出来ます。
絞り開放での撮影で効果が強く出るとのことなので、今回は絞り開放で被写体との距離を3パターンで撮影しています。

※音が出ます

±方向それぞれに最大で目盛り2つ分まで調整が可能です。プラス方向に動かすと画角が狭くなり、マイナス方向では逆に画角が広くなっていきます。
撮影距離などでも効果の強弱が変わるようなので、実際に撮影するときはその場で確認しつつ効果の具合を調整しながらといった形になりそうです。
±どちらもピント面はソフトな描写になります。
SAコントロールリングを回すと画角が変わってしまうのを上手く利用すれば、不思議な雰囲気のズームイン・アウトしていく動画とかが撮れそうな気がします。

最大撮影倍率1.4倍

等倍マクロからさらに進化して、最大撮影倍率が1.4倍になりました。

ここまで寄れます

最短撮影距離が26cmになったので、フードをつけたままだと、被写体に触れそうなくらい近くまで寄ることが出来ます。
最大撮影倍率での撮影でもキレのある画が撮影できます。

まとめ

まだテスト撮影しか出来ていませんが、RF100mm F2.8 L MACRO IS USMのファーストインプレッションでした。
中望遠マクロは基本的にキレのある描写のレンズが多いので、画質面だけで言えば以前のレンズでも必要十分な性能を有しています。10年前に発売されたSIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMも現在の高画素機でも対応できる解像性能だと思います。
SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMが実売で6万円を切る価格、EF100mm F2.8L マクロ IS USMでも10万円を切る価格で販売されています。RF100mm F2.8 L MACRO IS USMが16万円を超える高額なレンスなので、RFのSAコントロールなどの飛び道具的な機能や、細かなブラッシュアップポイントに6〜10万円の価値を見出だせるかどうかでどれを選ぶかは変わりそうです。
EF100mm F2.8L マクロ IS USMはアシスタント時代に師匠のレンズを触ったくらいしか使っていないので、あまり覚えていないのですが、RF+EOS R5の組み合わせはEF時代よりもAFがより早く正確な気がするので、中望遠マクロとしてだけでなく、中望遠のポートレートレンズとしても快適に使えそうです。
飛び道具的なSAコントロールもポートレートや動画撮影で、一味違った面白い画が撮れそうなので、機会があれば撮影で使ってみて感想をお伝えできればと思います。

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