How to 撮影小道具

ターナー ミルクペイントでフォトデザインボードをDIYしてみる

2022-05-21

以前、タカラ塗料のコンクリートエフェクトペイントで、打ちっぱなしコンクリート風の折りたたみテーブルをDIYで作ってみました。

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ブログの撮影用の背景として大活躍してくれて、出来には満足していたのですが同じ背景もマンネリしてきてしまったので、別の背景を作ろうということでフォトデザインボード的なものを作ってみました。

フォトデザインボードとは

機材専門店のGINICHIで知った、フォトデザインボード。
タカラ塗料が制作した写真撮影用の背景ボードです。一点一点手作りで、HPの写真を見ると、とてもクオリティが高そうです。

フォトデザインボードとは? - 一瞬で世界が変わる1枚を【Photo Design Board】撮影用の背景ボード
フォトデザインボードとは? - 一瞬で世界が変わる1枚を【Photo Design Board】撮影用の背景ボード

プロカメラマンの声から誕生。水洗い可能な大判サイズの写真撮影背景用ボード。フードスタイリングの時にもボードに食品を直接置くことができ、繰り返し使えます。バック紙など撮影小物をお探しの方へ

photodesignboard.shop

様々なデザイン、色があり、1枚で表裏の2種類の背景が使用可能と、撮影での使い勝手がすごく良さそうなのですが、2万円前後と中々良い値段がします。
だったら自分で作ってみようということで、「フォトデザインボード」的なものをDIYしてみたので制作風景をご紹介します。

材料

フォトデザインボードと同じ、タカラ塗料の材料でも良かったのですが、今回はターナー色彩のミルクペイントで作ってみます。
下地となるマルチプライマー、漆喰風のプラスターメディウム、汚し加工用のアンティークメディウム、色付け用にミルクペイントのヘンプベージュ。
刷毛やコテなどで合わせて約5700円です。
ボードは厚み3mm、910×605mmの看板などに使用されるアルミ複合板というものを使います。こちらが、2590円です。
材料費が片面分で合計約8300円なので、本家のフォトデザインボードよりは安上がりです。

制作工程

マルチプライマー

塗料の定着性を高めるために、マルチプライマーという下地剤を最初に塗ります。ミルクペイントのマルチプライマーは透明です。使用したアルミ複合板は=アルミ板に塗装がされているものなので、マルチプライマーがなくても大丈夫な気がしますが、一応塗っておきます。

プラスターメディウムで漆喰風に塗装

マルチプライマーが乾燥したら、プラスターメディウムを塗って漆喰風の表面を作ります。

プラスターメディウムはドロっとした白い塗料で、砂のようなツブツブが入っていてザラザラとしています。

広げるとある程度の硬さがあり、パンケーキミックスみたいです。

プラスターメディウムをそのまま塗れば白い漆喰風になります。その上から色を塗っても良いのですが、今回はムラ感が出るように、ミルクペイントのヘンプベージュを混ぜてから塗ります。

混ぜすぎないようにややマーブル模様的な感じで混ぜます。

とりあえず、刷毛でランダムに塗ってみます。

刷毛の線がけっこう出てしまって、漆喰風とはちょっと違う気がします...

もうちょっと漆喰風にしたいので、今度はコテで伸ばしつつ塗っていきます。

初めてコテを使いましたが、刷毛のときよりは漆喰の感じが出たと思います。乾燥する前なら修正可能なので、納得いくまで直すことが可能です。

とりあえず、下地が出来たので乾燥させます。2〜3時間ほどでさわっても大丈夫なくらいは乾燥するようですが、完全に乾いてから次の工程に移るために、1日半くらい置きます。

乾燥させるとこのような感じに。色味は思っていた感じの色が出せたのですが、漆喰風のデコボコ感がもう少し欲しかったです。
プラスターメディウムは200mlを用意したのですが、このサイズのボードに塗るとそこまで厚みを出せる量ではなかったです。このくらいの広さ(910×605mm)に塗るなら、450ml入りのもので、もっと厚みをつけて塗ったほうがよりデコボコ感が出せそうです。

寄るとザラザラとした質感です。凹凸により、壁紙や印刷されただけの背景紙では出ない、リアルなテクスチャー感が出ます。

アンティークメディウムで汚れ感を出す

プラスターメディウム+ヘンプベージュのクリーンな感じも良いのですが、ちょっと古びた感じにしたいので、アンティークメディウムを塗ります。
汚し塗装に向いているという豚毛のミルクペイントブラシを用意しました。

アンティークメディウムはこんな感じで、パット見は普通の茶色い塗料にしか見えません。

刷毛につけてから、タオルにこすりつけて量を調整します。
それから刷毛で塗ってみましたが、あまり納得いく感じにならなかったので、その上からさらにタオルでぼかしました。

タオルで叩きながらぼかしを入れる感じで塗っていきます。

全体をみながら、少しずつ調整して汚しをかけていきます。

乾かすとこのような感じに。
角の部分などアンティークメディウムが濃くなりすぎてしまった部分に薄めたヘンプベージュを塗り重ねたので色味が変わってしまっています。
本来はこれで終わりの予定だったのですが、納得いかなかったので上からさらに二度塗りすることにします。

二度塗り

ヘンプベージュ単体だと色が濃すぎるので、追加で購入したクリームバニラ色を2:1くらいで混ぜます。

一箇所が濃くなりすぎないように気をつけつつ、スポンジでこすりつけるようにぼかしながら塗ります。

塗り方に変化をつけるために、ファンデーション用のスポンジでアンティークメディウムを塗り重ねてみます。

最終的にこのような仕上がりになりました。
塗り重ねる前に比べるとアンティークメディウムの汚れ感が自然になったと思います。素人のDIYとしてはまずまずの仕上がりになったと思うので、いったんこれで完成とします。

本家のフォトデザインボードは両面が違うデザインで作られていて、1枚のボードで2パターンの背景として使用できるようになっています。今回DIYで使用したアルミ複合板は白に塗装されているので、白背景として使用できるようにこのまま塗らないでおきます。

まとめ

ターナー色彩のミルクペイントを使うと、DIYに慣れていない人でも簡単にちょっと良い感じの撮影用ボードが作れます。ミルクペイントは森永乳業のミルク原料を使用した天然由来の水性塗料で、ペンキなどにありがちなキツイ匂いもなく、伸びも良いので初心者でも簡単にキレイに塗装できます。
本家の「フォトデザインボード」のクオリティにはとても追いつけなかったですが、DIYで作成することで、自分好みの色やデザインを安価に制作することが出来ます。

小物撮影などで、寄りで撮ると、ザラザラ感やデコボコ感が出て良い感じです。
色味もクセのない明るめの色になったので、色々な被写体で使えそうです。

A1サイズよりも一回り大きいサイズで、奥行きのある撮影でも背景が見切れづらいです。
重量は約2.2kgと持ち運びも苦にならないので、出張撮影のときに現場に持ち込んで手軽に撮影背景として使用できます。
時間と手間はかかりますが、塗る作業は結構楽しく、手作りすることで愛着も湧くのでぜひDIYにトライしてみて下さい。

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