漆喰やコンクリート風のペイントで撮影用の背景を色々とDIYしています。
今回はアイアンペイント黒皮鉄ブラックを使って、小物撮影で使えるオブジェと背景を制作してみました!
ペイントのベースとなるオブジェ
Amazonで購入したウレタン(?)のブロックです。
色々な形や大きさのセットが、様々な値段で販売されていますがだいたいどれも似たようなものみたいです。
私が購入したものはAmazonでは売り切れになってしまっていました。上記リンクは買ったものとは違いますが、こっちの場合は白以外にもカラーバリエーションがあります。
このような感じで、小物を撮影するときの台として使えます。
背景としてある程度ボカしてあげれば、ウレタンの粗はあまり目立ちません。
寄りで見ると、カットの跡が見えたり、エッジの甘さが気になります。
このままでも使えないことはないですが、クオリティを上げるためにアイアンペイントで塗ってみます。
ペイントの工程
そのままでも塗ることはできそうですが、念のためマルチプライマー(下地)を塗ります。
マルチプライマーが乾いたら、アイアンペイントを塗っていきます。
ハケで塗ってみましたが、ハケの跡が結構出てしまいます。
線が出るとハケで塗った感が出すぎて、金属感があまりないような気がします…
サイドを塗ってから手で持てないことに気がついたので、爪楊枝を刺してみました。ウレタンフォームは柔らかいので、簡単に爪楊枝が刺さります。乾燥した後に、爪楊枝の穴の上からアイアンペイントで塗ってしまえば爪楊枝の跡は消せました。
ハケで厚めにグリグリと押し付けるように塗ってみます。
厚めに塗るとムラができて乾燥具合に差が出ます。
表面がある程度乾いてきても、厚めに塗っているので中は生乾き状態です。
その状態のときに、スポンジを押し付けると生乾きの部分が取れてランダムなボコボコ感が出ます。
この感じで、完全に乾燥させるために次の日まで放置します。
完全に乾燥するとマットな質感で、少し明るめの黒になります。
このままでもある程度出の金属感があり、パッと見は硬そうに見えます。
このアイアンペイント黒皮鉄ブラックの特徴なのですが、乾燥した後にウエスなどの布で、軽く擦ってあげると…
シルバーっぽい光沢感が出て、より金属っぽさが増します。
ペイントして磨くとこのような感じになりました。
ペイント自体は良い感じにできて、買ったままのウレタンフォームとは見違えます。手で持つと軽く、見た目と質量が合っていないので脳がバグりそうです。
ただ、元のウレタンフォームはエッジが甘く、角に丸みができます。表面の質感は金属っぽくて硬そうに見えるのに、角のエッジが丸っこいのがちょっと不自然な感じです。より金属感を出したい場合は、アルミのブロックなどきっちり角のエッジが出ているものにペイントすれば、リアル感が増しそうです。
アルミ複合板にもペイントしてみる
ついでに撮影用の背景も作ろうと、アルミ複合板にもペイントしてみます。
これも、重ね塗りしてランダムな厚みにした後に、生乾き状態でスポンジを押し付けて、凹凸感を出してみました。
24時間ほど放置して完全に乾燥してから、ウエスで磨きます。
しっかりと磨くと、かなりシルバーの光沢感が出ます。磨く部分と、磨かない部分をランダムにすることで独特の味が出ます。
寄るとこのような感じに。
重ね塗りしてペイントに厚みがあって、寄りでもテクスチャー感が出ます。けっこうリアルな金属感で、撮影用の背景として安っぽく見えません。
小さいものを寄りで撮影するときは、背景の細かい部分が見えてしまいます。そのため、〇〇調のプリントがされたようなペーパーシートの背景だと、プリント感が気になってしまうことがあります。アイアンペイントで塗装すると、手間はかかりますが背景のクオリティが上がるので、自然と写真のクオリティも上がります。
仕事の撮影でも使ってみました。
アルミ複合板に自分でペイントすれば、片面ずつ違う背景として使えるので、荷物を減らすことができます。自分が使いたい好みの2パターンの背景を作ることができ便利です。
手間はかかるがDIYすることで写真のクオリティがアップ
そのままだと撮影で使うには少し粗が目立ってしまうような撮影用のオブジェも、アイアンペイントを使ってDIYすることで、格段にクオリティが上がります。
背景や撮影の小道具のクオリティが上がると、被写体もより魅力的に見えるようになります。
自分で作る手間はかかりますが、比較的安価に世界に一つだけの撮影用小道具が作り出せます。アイアンペイントは匂いもあまりなく、初心者でも簡単にペイントすることができるので、ぜひ挑戦してみて下さい。
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