TUDOR PELAGOS 39:これ1本で良いかもと思わせてくれるデイリーウォッチ

TUDOR PELAGOS 39:これ1本で良いかもと思わせてくれるデイリーウォッチ

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以前は、チューダーのラインナップにはあまり心を惹かれる時計がなかったのですが、2022年に発表されたペラゴス39を見た瞬間、一目惚れしました。以前から42mmのPELAGOSに興味を持っていましたが、サイズが合わないと感じていました。しかし、39mmにダウンサイズされたペラゴス39は、まさに私の理想的な腕時計でした。
購入してから1年ほど使ってみて、腕時計はこれ一本で良いかもと思わせてくれるくらい気に入っているペラゴス39を紹介します。

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よりデイリーユース向きになったペラゴス

TUDOR PELAGOS 39

ペラゴス39はその名の通り、直径39mmです。個人的な感覚ですが、細腕の人にとって、直径40mmくらいまでが自然な装着感を得られるサイズだと思います。
ペラゴスが500m防水のハイスペックなダイバーズウォッチであったのに対して、ペラゴス39は防水性能が200mにスペックダウンしています。スペックダウンと聞くとあまり印象は良くないですが、普通の人が日常を送るのに500mどころか200m防水ですらオーバースペックです。こういった機械式のダイバーズウォッチを実際にダイビングに使う人がどれほどいるのかは分かりませんが、機械式の腕時計が趣味の道具となったことと共に、ダイバーズウォッチも腕時計のデザインの1つでしかないという側面が強いと思います。それでも数値でみるスペックに心惹かれることはありますが、ペラゴス39の200m防水で、手洗いをしたり不意の雨などの日常生活においては余りある性能です。

TUDOR PELAGOS 39を手首に装着しているところ

そういったダイバーズウォッチとしての性能よりも、39mmの直径やペラゴスと比べて2.6mm薄くなった厚みのおかげで、腕が細い人でも装着できるサイズ感になったことが購入の決め手です。
ラグからラグの長さは47mmで、約15cmの男性としてはかなり細い方の部類になる私の手首にもしっかりと収まります。

TUDOR PELAGOS 39を手首に装着しているところ

11.8mmの厚みはだいばーとしては比較的薄く、細腕でもしっくりときます。自分の腕が細いのもあって、シンプルで小型の腕時計が好みなので、このあたりもペラゴス39が気に入った点です。よく聞くシャツの袖にも収まるサイズなので、スーツを着るときにも問題なく着用できると思います(そもそもスーツでダイバーズウォッチを着用するのはどうなのかという話は置いておいてです…)

実物を見ると思ったよりもキラキラとして高級感もある

HPの商品写真だと、ダイアルとベゼルはマットに見えますが、実物はどちらもサンレイサテン仕上げにより、光の当たり方に応じてキラッと輝きます。この時計が映える夏の強い日差しの下ではダイヤルとベゼルのキラキラ感で購入前に思っていたよりも高級感が感じられました。ベゼルはややグレーっぽい色味になっていて、ダイアルの黒とのコントラストが美しいです。

ベゼルやダイヤルのキラキラ感に対して、ケースやブレスレットはグレード2チタンのチタンらしい色味と、サテン仕上げのマットな質感で、ツールウォッチ然とした印象です。
ステンレスに比べると柔らかく傷が付きやすいチタンですが、約1年間着用してきてもそこまで傷だらけという感じにはなっていません。傷を気にせずガシガシ使いたいところではありますが、価格を考慮すると、あまりラフに扱う勇気が出ないのも事実です。それでも日々の傷も味と思えるようなツール感があります。

TUDOR PELAGOS 39を横から見たところ

回転ベゼルはケースよりも少しはみ出すようになっていて、回転しやすいように配慮されています。回転のクリック感も小気味よく、ダイバーズウォッチとしてダウンスペックされていても、ツールウォッチとしての使い勝手はしっかりとしていて好感が持てます。買ってからカップ麺を作るときにしか使っていないとしても、回転ベゼルの使い心地が高いと嬉しくなってしまうのが時計好きの性です。

ダイアル上の赤いPELAGOSの表記はシンプルなペラゴス39において、良いアクセントとなっています。ダイアルの質感やクラスプやブレスレットの仕上げなどはとても良く、価格に見合った高級感があります。ただ、チタンなので、ブレスレット仕様でも約102gと軽量で、その軽さが逆に安っぽさを感じさせるかもしれません。

TUDOR PELAGOS 39の夜光が光っているところ

別のレビューでインデックスと針の夜光の明るさの違いを指摘しているものがありました。購入した個体に関しては特に明るさの違いは感じませんでした。

T-Fitでフィット感は完璧

TUDOR PELAGOS 39のT-Fit機構のディテール

工具なしで8mmの調整が可能なT-Fit。最近のチューダーのブレスレットモデルの多くに採用されている機構です。かなり快適なため、他の全ての時計にもこの機能を搭載して欲しいと思ってしまうほどです。1日の中でも手首の太さは微妙に変わります。T-Fitはその微妙な手首の変化に柔軟かつ手軽に対応できるので、腕時計装着時のフィット感が非常に良くなります。

TUDOR PELAGOS 39を手首に装着しているところ

T-Fitのおかげで装着感は非常に良いのですが、クラスプは少し気になる部分もあります。小ぶりなダイバーズウォッチで細い手首にも完璧にフィットする時計ではありますが、細い手首に対してクラスプの大きさがやや気になります。あと、このクラスプは揺れると少しチャラチャラ鳴るので、チタンの軽さと相まって少し安っぽさがあり、クラスプ周りはちょっと不満もあります。

もうこれ1本で良いかもと思わせてくれる

TUDOR PELAGOS 39

買ってから約1年経ちますが、手持ちの腕時計の中で装着頻度が一番多い時計です。ノンデイトなので、日付のズレや午前午後を気にする必要もなく、出かける前にすべての時計が止まってしまっているときにも、ついついペラゴス39に手が伸びてしまいます。
私はステンレスブレスレットの時計をしていると手首が赤くなってかぶれてしまうので、他の時計はナイロンやレザーのストラップにしています。雨の日などは、レザーストラップよりも気にせず使える金属製のブレスレットの時計の方が便利なので、チタンブレスレットのペラゴスはベストです(今のところ、この時計でかぶれが出ることはないのですが、ペラゴス39はケースバックがステンレスのようなので、金属アレルギー対策として選ぶ場合は注意したほうが良いかもしれません。アレルギー症状は個々人によって変わるのでご注意ください)

TUDORは近年勢いのあるブランドで、認知度もだいぶ高くなってきました。それでも時計に興味のない人には高級な時計と気が付かれないので、悪目立ちもしません。それでいて、手元でキラリと光るベゼルとダイアルは、自分の手元を見るたびに自己満足に浸れます。
私が購入した当時は50万円台だったので、価格に対する満足度が非常に高い時計です。今では値上がりしてしまって60万円を超えてしまいましたが、作りの良さやラバーストラップまで付属していることを考えると、まだまだバリュープライスです。ロレックスが値上がりとプレミアで価格高騰してしまった今、ほんとうの意味での実用時計としての役割はチューダーにあるのかもしれません。

日常生活では十分すぎる防水性能と、快適なブレスレット、軽量なチタン素材。ツールウォッチ然としていながら、随所で感じられる高級感と作りの良さのバランスが完璧にマッチしたペラゴス39。つい毎日着けたくなってしまう、個人的にはパーフェクトなデイリーウォッチです。ベゼルのきらめきを見るたびに、もうこれ1本で良いのかもと思ってしまいます。

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Tanaka Toshiyuki
都内在住フリーランスのカメラマンです。
ファッション・ポートレート・物撮りなどを中心に活動しています。

このブログではカメラ・機材やガジェットなど撮影に役立つものを中心に紹介しています。

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