SmallRig ミニLEDライトレビュー:自宅ブツ撮りに使える小型フルカラーLEDライト

SmallRig ミニLEDライトレビュー:自宅ブツ撮りに使える小型フルカラーLEDライト

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こんにちは、フリーランスフォトグラファーのTanaka(@toshiyuki_tanaka_photographer)です。

自宅で小物やガジェットを撮るとき、大きなLEDライトやストロボを用意するのは少し面倒。

しっかり撮ろうとすると、ライトスタンドを立ててライトを設置して、必要ならディフューザーやレフ板も用意する必要があります。もちろんそうやって大掛かりにセットして撮影できれば一番ですが、ブログ用のちょっとした物撮りや、フリマ用の商品写真を撮るためだけに、毎回そこまで準備するのは大変ですし、自宅では狭くて難しい面もあります。

そんなときに、コンパクトで手軽に使えそうなライトとして気になったのが、SmallRigのミニLEDライトでした。25Wと40Wで大きさや明るさが違う2種類があります。
ポケットサイズのLEDライトというと、ちょっとした動画用のライトという印象がありますが、このライトは小型ながらしっかり明るく、自宅での小物撮影にも大いに活躍してくれました。

今回は、SmallRigの40WミニLEDライトを中心に、25Wモデルとの違いや、自宅ブツ撮りでの使い勝手を見ていきます。

この記事はこんな人に向けて書いています
  • 自宅などの限られたスペースで、雰囲気のあるブツ撮りを手軽にしたい人
  • SmallRigのミニLEDライトの”25W”と”40W”で、どちらを買うか迷っている人
  • ファン音やマグネットの強さなど、実際に使って分かった、スペック表にはないリアルな情報を知りたい人
コンテンツ

25Wと40Wの違い。数値以上に40Wの余裕が効く

SmallRigの25Wモデル(RM 25C)と40Wモデル(RM 40C)は、基本的な作りや機能はほとんど同じ。どちらもコンパクトなボディに、マグネット式のディフューザー、フルカラー対応、背面マグネットなどを備えた小型LEDライトです。

実際に同じ条件で比較してみました

被写体からライトまでの距離は約40cm、ライトはどちらのモデルも明るさ100%・5600Kでディフューザーなしで当て比べてみました。

25Wでは1/60秒、40Wでは1/100秒でだいたいの明るさを揃えることができました。露出差としては、おおよそ2/3〜3/4段程度です。

数字だけを見ると、そこまで大きな差には見えないかもしれません。
ただ、実際にメインライトとして使うときに、この差は意外と効いてきます。小物を撮るときに、少し絞りたい、少しISO感度を下げたい、少しライトを離したい。
そういう場面では、40Wの方が余裕があります。
25Wモデルは手軽さが魅力ですが、物撮り用のメインライトとして使うなら、40Wモデルの方が少しだけ優位性があります。

40Wをメインライトとして実際にライティングした作例写真

被写体の左上にディフューザーとしてアクリル板を立てて、40Wモデルをメインライト(出力100%、5600K)として、反対側は白いレフ板で影を起こしています。

1/60秒、F5.6、ISO100

実際の撮影結果はこのような感じに。
ちょっとしたブツ撮りや、フリマアプリで出品するなどの用途の写真としては、十分に1灯で成立しています。ISO感度を上げれば、さらに絞る余裕もあり、手持ちでも撮れるくらいのシャッタースピードも稼げているので、40Wモデルの出力には十分余裕が感じられます。

大型のLEDライトやストロボを出すほどではないけれど、手軽に小物をきれいに撮りたい。そういう自宅での物撮りでは、このミニLEDライトはかなり便利です。

さらにもう1灯、25Wモデルを足すことで、撮影の幅が広がります。
少しイメージカット風に背景を暗くし、本体も左からグラデーションで右側を暗めに落としつつ、25Wを反対側から当てて、被写体のエッジにハイライトが入るように。
補助光の25Wは直接当てているので、光が硬かったり、メインライトとの微妙な色の差など、細かく見ると気になる部分は多々ありますが、自宅でちょっと雰囲気のあるブツ撮りをしたいという用途では、十分すぎるくらい綺麗に撮れているのではないかと思います。

外観と機能性。小型ながら撮影用ライトとしてよくまとまっている

ライトは小型ですが、最初手にしたときに、少しだけ本体の厚みが気になりました。特に25Wモデルと比べると、40Wモデルはやや大きく厚みもあります。
ただ、実際に使ってみると、この厚みは悪いことばかりではありません。
本体に厚みがあるおかげで、テーブルの上に立てて使うときに、縦でも横でも比較的安定して置けます。自宅で小物を撮るときに、ライトスタンドを出さずにテーブルの上に置いて使えるのは便利です。

40Wモデルは約303g、25Wモデルは約226gと、明るさを考えるとかなり軽いライトです。

軽量なので、小型クランプやミニアームのような簡易的な機材や小型のスタンドでも横出ししやすく、自宅でのテーブルトップ撮影で手軽にトップライトを作ることができます。

操作系はかなりシンプル。
電源・モード切替、充電端子などは、本体の横に集中しています。本体上部にはカラー液晶があり、出力、色温度、カラー設定などが視覚的に確認できます。小さなライトではありますが、設定が見やすいので、使っていて迷いにくいです。

USB-Cで充電でき、PD充電にも対応。25Wモデルは約1時間で満充電となりました。
スペック上は25Wモデルは100%出力で約50分、40Wモデルは約55分の使用が可能なので、ちょっとしたブツ撮りには十分な容量です。
さらに、充電しながらでも使用できるのも便利。長時間のブツ撮りをする場合はUSB-Cケーブルを挿したまま使えるのでバッテリー残量を気にする必要もなく、撮影に集中できます。

どちらのモデルも本体サイズに対して、比較的大型なファンを内蔵しています。
両モデルとも出力50%以上くらいから強めにファンが回り始めました。25Wモデルは最大出力でも比較的静かですが、40Wモデルはファン音がややうるさいです。
スチール撮影ではあまり問題になりませんが、動画撮影でカメラの上にライトを設置するような使い方の場合は、気になるかもしれません。

また、本体がコンパクトでプラスチック素材ということもあり、100%出力で点灯させていると、それなりに熱くなります。ファンは大きく、スリットも多いので放熱のための設計はされていますが、夏場の屋外や長時間の連続点灯では様子を見ながら使った方が良さそうです。

マグネット固定がけっこう便利

背面にマグネットを搭載。
両モデルともマグネット部分はラバー素材で滑り止めになっています。40Wモデルの方は凸凹があり、より滑りにくくなっているようです。

磁力はしっかりとしていて、どちらも逆さまに設置可能でした。
ただし、40Wモデルの方は重さゆえに安定性にやや不安があり、逆さまに設置する場合は落下に注意した方が良さそうです。

普通に壁面に設置する場合は、40Wモデルもかなりしっかりと安定感があります。
マグネットで手軽に設置できるので、工夫次第で狭い場所やライトスタンドが立てにくい場所でのライティングや仕込みライトとして使えるので、活躍の幅はかなり広そうです。

ディフューザーとグリッドで光の性格を変えられる

前面のディフューザーはマグネット式で、手軽に着脱できます。
磁力は程よく、不意に外れてしまうほど弱くはありません。一方で、取り外すときに力が必要なほど強すぎるわけでもなく、かなり扱いやすいです。

素子の前に1枚半透明のディフューザーがついているので、そのままでも比較的柔らかめな光ですが、より光を拡散させるディフューザーを手軽に脱着できるので、光のコントロールがしやすいです。

さらに、40Wモデルにはグリッドも付属。
グリッドを使うことで、光の広がりを抑え、狙った範囲だけに光を当てやすくなります。狭い部屋で撮影していると、ライトの光が壁や背景に回り込み、背景まで明るくなってしまうことがあります。

グリッドを使うことで、背景との距離が近くても、暗く落としやすくなります。
マグネット式で手軽に光の質を変えられるので、ライティングのバリエーションが欲しい場合は、グリッド付きの40Wモデルがおすすめです。

グリッドで背景を落とし、25Wで色を足す(作例)

40Wにグリッドを付けて被写体を照らすと、背景に回り込む光を抑えられるので、背景を暗く落としながら、被写体だけをしっかり見せることができます。

グリッドの効果は、カラーライティングとの組み合わせでも活躍してくれます。

25Wモデルをカラーモードにして背景に当てると、綺麗に色を足すことができます

40Wの白色光で被写体を照らし、25Wのカラー光で背景に色を入れる。
一見すると複雑で大掛かりなセッティングが必要そうな写真ですが、このミニLED2灯の組み合わせだと、自宅のような狭い環境でもかなり簡単に撮影できます。
背景との距離を大きく取れなくても、グリッドでメインライトの光が当たる範囲を絞れるので、背景を暗く落とすのが簡単です。大型のライトや広いスタジオがなくても、机の上の小さな空間だけで、少し作り込んだブツ撮りができるのは、このミニLEDライトの良いところだと思いました。

影は比較的柔らかい。シャープな影が欲しいならCOBライトも選択肢

SmallRigのミニLEDライトは、前面にディフューザーが付いたパネル型のライトです。
そのため、直当てしても影は比較的柔らかくなります。

25Wと40Wでも光源サイズが違うため、影の出方には少し差があります。40Wの方がやや光源面が大きい分、影のエッジは少し柔らかく感じました。
これは自宅で小物を撮る場合には扱いやすい反面、硬くシャープな影を出したいときには少し物足りないこともあります。

以前ブログで紹介したSmallRig RC 60BのようなCOBライトは、光源がより小さく点光源に近いため、直打ちするとよりシャープな影が出ます。
狭い自宅で、あえて硬い影を使ったライティングをしたい場合は、RC 60BのようなCOBタイプのライトも検討する価値があります。

今回のミニLEDライトは、直当てでもある程度扱いやすい柔らかさがあり、RC 60BのようなCOBライトは、より硬く光を作り込む方向に向いています。

出力はちゃんと変化。色温度の調整範囲も広い

出力は1%刻みで調整できます

出力50%で、約2/3段程度落ちます。さらに25%、1%としっかりと出力に変化があります。
こういったLEDライトは、低出力ではほとんど変化がないものも見かけます。ただ、このミニLEDライトは、低出力でも変化があるので、微調整がちゃんとできそうです。
さらに、出力の変化による色温度のブレも比較的少ない印象なので、撮影用のLEDライトとしての基本的な性能はしっかりとしているようです。

1%までかなり暗く落とせるので、動画撮影の仕込みライトや、背景のわずかなアクセント、サブライトとしても使いやすく、メインライトだけでなく、小さな補助光としての使い勝手も良いと思います。

色温度は2500K〜10000Kまで調整可能。
GM補正はありませんが、小型LEDライトとしては十分な調整幅です。室内の照明に合わせたり、日中の自然光に少し混ぜたりする用途なら、かなり使いやすいと思います。

また、CCTだけでなくフルカラーライトとしても使えるので、先ほどの作例のように背景などへのアクセントとして色を加えることもできます。

SmallRig ミニLEDライトはどんな人に向いているか

SmallRigのミニLEDライトは、動画だけではなく、自宅で小物やガジェットの写真を撮る人にもかなり向いているライトだと思います。

特に、SNS用の物撮りを自宅でよく行う人、フリマアプリ用の商品写真をもう少しきれいに撮りたい人、大型ライトを出すほどではない撮影用に小型のライトが欲しい人にはハマりそうです。

カメラバッグの隙間に収まるコンパクトさなので、使うかわからないけれど、一応持って行く補助光としても活躍してくれそうです。

一方で、大きな被写体をしっかり照らしたい場合や、広い範囲を均一に明るくしたい場合には、これだけでは少し物足りないので、よりしっかりとした光量のあるLEDライトがおすすめです。

自宅ブツ撮りを少し身軽にしてくれる小型LEDライト

SmallRigのミニLEDライトは、かなり小さなライトです。
ただ、実際に使ってみると、自宅で小物を撮るには十分な明るさがあります。

直当て、ディフューズ、グリッド、カラーライト、マグネットでの柔軟な設置。コンパクトながら、できることはかなり多いです。

40Wモデルは、小物撮影ではメインライトとして使えるだけの明るさの余裕があり、さらに25Wモデルを補助光として組み合わせると、背景や影のコントロールまでしやすくなります。

大型のLEDやストロボを出すほどではないけれど、もう少し手軽にブツ撮りを整えたい
そんなときに、カメラバッグや引き出しからサッと取り出して使えるライトとして、かなり活躍してくれそうです。
自宅でちょっとブツ撮りをするためのライトとして、SmallRigのミニLEDライトはかなり便利な選択肢だと感じました。

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Tanaka Toshiyuki
フォトグラファー。
広告・ポートレート・商品撮影を中心に活動。

カメラや照明、ガジェットを仕事と私生活の両方で長年使用してきた経験をもとに、
スペックや流行に寄りすぎず、実際に使う人の目線を大切にしたレビューを行っています。

撮影の現場で感じたことや、使い続けて見えてきた長所・違和感を、
写真と文章の両面から伝えることを大切にしています。

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