PELICAN 1607 AIRレビュー:カメラもストロボもこれ1つで持ち運ぶ

2022-05-18

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長い間使っていたロープロ プロローラーx300というカメラバッグがくたびれてきたので、新調することにしました。せっかくならペリカンにしてみようと色々調べてみても、カメラバッグとして紹介しているレビューなどはPELICAN 1535 AIRが大半です。最低でもプロローラーx300くらいのサイズ感のローラーバッグが欲しかったので、あまり情報もなくやや不安な中、思い切ってPELICAN 1607 AIRを買ってみたのでレビューします。

外観

ボロボロの箱に直接伝票が貼り付けられて届きました。

外箱はボロボロですが、中身はちゃんとキレイ。
1607はペリカンエアーシリーズの製品で、これまでのペリカンケースと変わらない頑丈さを保ったまま、約40%軽量に作られています。
外寸、61.3 x 47.8 x 33.7 cmで結構厚みがあるずんぐりむっくりとした形状です。

ウレタンフォームとパッド入りのディバイダータイプの二種類がありますが、選んだのはディバイダータイプです。ケースの厚みがあるので、ディバイダーは2段になっています。

重量は約7.5kg。同じくらいのサイズのプロテクターケースの1610が約10kgなので、40%軽くはないですが....エアーケースの名は伊達ではないようです。ペリカンはとにかく重いイメージでしたが、以前使用していたプロローラーも約6.6kgなので、サイズを考えるとペリカンエアーシリーズはそこまで重いわけではなさそうです。

蓋の開閉ラッチは4箇所に付いています。こちらは最新式のプッシュ式ラッチで、ボタンを押すことで簡単に開けることが出来、閉めるときもラッチを閉じるとパチンとロックされます。このプッシュ式ラッチは開閉が簡単にできて非常に便利なので、今ペリカンケースの購入を考えている場合はプッシュ式のものを選んだほうが良いと思います。

引き手部分は結構厚みがあります。サイドからみると段ボールのような構造になっていて、頑丈さと軽量化を両立させているようです。

引き手は裏の部分を引っ張ってロックを外してから伸ばします。最大まで引き手を伸ばすとロックされるようになっており、中途半端なところで引き手を止めることは出来ません。

名刺などを入れられるネームホルダー。

ケース内の気圧を一定に保持しつつ、水とホコリの侵入も防いでくれる、自動気圧調整バルブ。

ローラーはケースのサイズの割に小型です。多分ベアリング付きのローラーだと思います。まだアスファルトの道路などでは引いていないのですが、マンションの廊下などの滑らかな地面では転がしてもほとんど音もなく、スーッと引くことが出来ます。

パッド入りディバイダー

ディバイダーの中は明るい黄色なので、機材を入れたときに視認性が高いです。
内部のパッド入りディバイダーは2段構造になっていて、上の段は持ち手とメッシュのカバーが付いています。

メッシュカバーはゴム(?)のような素材です。グルっと一周するようにジッパーが付いていて、不要な場合は完全に取り外すことが出来ます。

メッシュカバーを完全に取り外すとこのような感じに。
黒い帯みたいなものはゴムのような素材で、機材が上に飛び出すのを防いでくれます。こちらは全部で8本入っていて、両端にマジックテープが付いているので、ディバイダーの好きなところに付けることが出来ます。
厚めのパッドは機材の保護性能が高そうです。仕切りも細かいものが多く入っているので、収納する機材によって仕切り方を柔軟に変えられます。

仕切りの内側の内寸が、約34×47cmくらいです。

深さは上下2段とも約10.5cmくらい。

収納例

こちらは下段です。
収納部分の深さはそこまでないので、RF100mmなどの長いレンズは立てて入れることは出来ません。
右上のEOS Rはバッテリーグリップを装着していますが、立てて入れると出っ張ってしまいます。左上はEOS 5D Mk4です。バッテリーグリップ無しなら、フルサイズの一眼レフは立てた状態で収納可能です。

上段も同じです。
デフォルトの状態の仕切り方で、フルサイズ一眼レフが横並びに3台収納可能です。

モノブロックストロボを2台持って行っての撮影を想定して機材をパッキングしてみます。

下段
ストロボ2台、ストロボ用のACケーブル2本と細々したものが入っています。まだ隙間はあるのでもうちょっと色々と詰められそうです。

上段
カメラ2台、レンズ6本、ケーブルとかのこまごましたものも余裕で入ります。
右上のEF 85mm F1.4は少し上に出っ張っていますが、ケースの蓋は問題なく閉まります。

こちらが、パッキングしたもの全部です。
EOS 5D Mk4・EOS R(バッテリーグリップ付き)
RF28-70mm F2・RF100mm Macro・RF24-105mm F4・EF85mm F1.4・EF85mm F1.8・EF70-200mm F2.8(2型)
USBテザーケーブル2本・カメラバッテリー・充電器・メモリーカードケース・小物ポーチ・白黒パーマセルテープ
Profoto D1・Godox AD400Pro(ACアダプター)・ACケーブル2本・リモートコマンダー
と、かなりの機材が収納できます。85mmが2本あったりするのは手近にあった機材を適当に入れてみただけなので、ご愛嬌ということで...他にストロボスタンドなども必要なので、ペリカンケースだけという訳にはいかないですが、1607ひとつでかなり幅広い撮影に対応できる荷物を詰め込むことが出来ます。
これらを全部入れた状態で重さを計ったら、約23kgでした。ここまで重いと車のトランクに積むのも一苦労だったので、何でも入るからと調子に乗って詰め込みすぎると重さに難儀しそうです。

まとめ

PELICAN 1607 AIRは大きくて重いですが、その大きさゆえに一通りのカメラ機材+ストロボを1つのケースで持ち運べます。カメラバッグにストロボケースに....と小分けにしているバッグを1つにまとめると、機材運搬時の労力が減り、その分撮影に集中できます。エアーケースでの軽量化や、最新のプッシュ式ラッチに変わっていたりと、ペリカンケースも進化しているので大きめのローラーバッグが気になる方はPELICAN 1607 AIRもぜひ検討してみて下さい。

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