もっと写真を撮ろう、ということで TTArtisan 50mm f/2 というコンパクトなレンズを買いました。フルサイズの一眼レフに取り付けても、軽くコンパクトでちょっとしたお出かけなどにも気軽に持ち出せて良い感じです。
カメラにはストラップを付けないので、散歩に持ち出すのにカメラバッグが必要だと気が付きました。普段使っているカメラバッグは、最低限でもバッテリーグリップ付きの一眼レフが入るサイズなのでけっこう大きいです。手持ちのカメラバッグだとちょっとした散歩には不向きなので、コンパクトでオシャレなカメラバッグ「Peak Design エブリデイスリング 6L」を買ってみました。
動画レビュー
普段使いできるカメラバッグを探す
今回カメラバッグを探すに当たって求めたのが以下の条件です。
- 小さくコンパクトなバッグ
- EOS R6 Mark II + TTArtisan 50mm f/2 が入る
- カメラバッグっぽくない見た目(普段使いできる)
- カメラが取り出しやすいスリングタイプ(またはショルダータイプ)
この条件で探してみると、気に入るカメラバッグはなかなか見つかりませんでした。
最初に目をつけたのは、仕事用のカメラバッグでも使っていて信頼性抜群なthinkTANKphotoのプレスパスシリーズです。このシリーズのプレスパス10はサイズ感などはバッチリなんですが、見た目がカメラバッグ過ぎてNG。他にもWANDRDのスリングバッグも良さそうかと思ったのですが、実物を見てみると生地感とかちょっと好みとは違いました。
見た目が気に入るバッグがなかなか無く、色々と見てたどり着いたのがPeak Design エブリデイスリング 6L です。
サイズ感・見た目ともにカメラバッグっぽさが少ないので、オフに出かけるときに普通に使えるバッグだと思います。
それでも、個人的には見た目はギリギリ及第点といった感じで、改めてカメラバッグとオシャレは対極にあると感じました。
カラーはブラックを選びました。黒というよりは暗めのグレーといった方がしっくり来る色味で、どんな服装にも無難に合いそうです。
エブリデイスリングの気に入ったポイントの一つが、ブランドロゴがほとんど分からないところです。ブラックの場合はロゴ部分が本体と同系色なので、目立たないようになっています。
生地の質感も普段使いしていても違和感がないような、カジュアルな普通のメッセンジャーバッグっぽさがあります。
カメラバッグとしての機能もしっかりしています
バッグの前面や底面は、程よいパッド感があります。そこまで厚みはないですが、生地の頑丈さも相まってカメラバッグとしての安心感はちゃんとあります。
ショルダーパッドは薄く、申し訳程度にパッドが入っています。サイズ感と用途的にそこまで重い機材を入れるバッグではないので、必要十分だと思います。
バッグとショルダーベルトの接続部分の丸いパーツのおかげで、ショルダーベルトが滑らかに動くので、バッグを背負っているときや、体の前後に移動させるのが楽です。
しっかり自立するので、バッグを置いて機材を出し入れしやすい。
バッグ上部にはハンドル付き。ちょっと持ち上げて移動するときに便利です。
ジッパーは止水ではなさそうですが、防水性には配慮されていそうです。
バッグの底部にあるループに付属のストラップを取り付けて、三脚をバッグに装着可能です。
取り付けているのはsmartの連載で紹介した小型のトラベル三脚です。三脚の全長は約45cmなのではみ出しが少なく、収まりも悪くはないです。バッグ自体が小ぶりなので、取り付ける三脚はこういった小さめのものが良いと思います。
実際にカメラを収納してみる
Peak Designの公式サイトの寸法図を元に作りました。収納部は底辺側が短い台形になっています。横から見たマチの幅は最小で約9cm、最大で約11cmです。ミラーレスカメラはフルサイズセンサーでも、高さ10cm以下のものが多いので、収納できるカメラは多そうです。
メイン収納部はガバっと開きます。
メイン収納部の両サイドには謎の仕切りがあります。微妙な広さであまり大きいものは入りません。さらに絶妙な深さなので、細かいものを入れてしまうと取り出しにくいので使い途があまりない気がします。
ジップ付きの内ポケットがあります。中には細かい仕切りがあって、ちょうどSDカードのケースが収まるサイズ感。
タブレットが入るスペースがあります。この写真で入れているのは10.5インチサイズのiPad air(第3世代)です。スペック上はiPad Pro 11インチが入るようです。EOS R6 Mark II くらいのサイズ感のカメラを入れるとバッグはかなりギチギチになるので、iPad airと一緒に収納するのは難しかったです。
折りたたむことで立体的に収納可能な仕切りが2枚付いています。仕切りをうまく使えば、バッグ内のスペースを有効活用できて便利です。
EOS R6 Mark II +EF24-70mm F2.8 L II USM(EF-RFマウントアダプター)
カメラを横向きにすればレンズを装着したまま収納可能です。カメラの上部にはスペースがあるので、詰め込むだけならまだまだ入ります。バッグの内寸は高さ約21cmなので、レンズ先端からの全長が約22cmのこの組み合わせだと、レンズを下向きに収納することはできません。
EOS R6 Mark II +RF24-105mm F4 L IS USM
この組み合わせだと、全長は約18cmになるのでレンズを下向きにしても入ります。
EOS R6 Mark II は高さが約98.4mmなので、バッグのマチの幅ギリギリ収まる感じです。カメラを縦にしても横にしてもジッパーは閉まるのですが、カメラの軍艦部が当たるところが少し突っ張る感じにはなります
仕切りを使うことで、レンズをもう一本入れられます。
- EOS R6 Mark II +RF24-105mm F4 L IS USM
- RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
- メモリーカードケース
- バッテリー
これらは余裕で収まります。高倍率の標準ズームとマクロレンズが入るのでお散歩向きです。RF100mmの方をカメラに付けたままだと収納できないので、バッグにしまう場合はRF24-105mmの方に戻さないといけないのがやや面倒。
- EOS R6 Mark II +RF24-105mm F4 L IS USM
- Profoto A1
- メモリーカードケース
- カメラ・ストロボの予備バッテリー
クリップオンストロボも入ります。この写真ではProfoto A1の先端を曲げていますが、伸ばしたままでも入ります。
本当に必要最低限の機材という感じですが、ストロボがあるので撮影の幅は広がりそうです。
EOS R6 Mark II + TTArtisan 50mm f/2
- EOS R6 Mark II + TTArtisan 50mm f/2
- メモリーカードケース
- バッテリー
- 財布
- クラフトボス(小ぶりの500mlペットボトル)
エブリデイスリング 6L 購入の最大の目的のお散歩セットです。
レンズは小ぶりな TTArtisan 50mm f/2 のみと割り切って、他に財布などのこまごました物もバッグに収納することでこのカメラバッグ1つで身軽に出歩けます。
クラフトボスのような少し小ぶりの500mlペットボトルは余裕で入りますが、よくあるサイズの500mlペットボトルの場合は縦だとギリギリ感があります。
スリングバッグなので、街歩きしながらカメラを使いたいときだけ、バッグを体の前に持って来てを取り出せます。お店などに入るときにはすぐにカメラをしまうことができて、お散歩撮影がはかどります。
外側のポケットにスマホも入れられますが、EOS R6 Mark II を入れている場合は軍艦部が出っ張っていて、バッグ外側のポケットは非常に出し入れしづらいです。
FUJIFILM GFX50S +GF32-64mm F4 R LM WR
番外編でFUJIFILM GFX50S です。
GFX50S はEVFファインダーを取り外すことで、高さが10cmを切るので収納可能です。内ポケットに取り外したファインダーと交換バッテリーを収納可能なので、エブリデイスリング 6L で中判カメラでお散歩スナップができてしまいます。
小さくてしっかりとしていて、普段使いできる貴重なカメラバッグ
Peak Design エブリデイスリング 6L は、機材を入れてみると容量に物足りなさを感じるかもしれません。けれど、逆にアレもこれもと機材を迷う余地がなく、持ち運ぶものを厳選して必要最低限の機材で軽快に街歩きしながら撮影するのにピッタリのカメラバッグです。
カメラバッグはオシャレ感があるものは使いづらいものが多く、使いやすいものは見た目がカメラバッグ過ぎることが多いです。そんなカメラバッグの中でも、エブリデイスリングは見た目と機能性の良さを絶妙に両立させている貴重な存在です。
カメラバッグに関しては「大は小を兼ねない」ので、用途や機材によって使い分けが必要です。小さ目なエブリデイスリングを使って、身軽に撮影に出かけてみてください。
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