NANLITE PavoTube II 6C & PavoTube 15C レビュー:スチール撮影にも使える。スティック型LEDライト

2022-05-13

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NANLITEはプロの現場でも使用されている撮影用LED照明メーカーです。今回ご紹介するのは、スティック型のLEDライトで、どちらかと言うとMVなどのムービー撮影で使われるようなライトですが、スチール撮影でも使えると思い、小型のPavoTube II 6Cと77cmのPavoTube 15Cを購入してみたので、ご紹介します。

PavoTube II 6C

外観

全長25cmとコンパクトなサイズのスティック型LEDです。小型ながら、2700K〜7500Kまでの色温度の調整や36000色の調色が可能であったりと多機能です。

実測で258gと軽量です。

ライトスタンドなどへの取り付け

スティックの両端には1/4インチネジ穴があります。スティックの下半分が多角形になっているので、平らな面に安定して置くことが出来ます。

ネジ穴にダボを取り付ければ、ライトスタンドに取り付けることが可能です。

本体両端にマグネットが内蔵されているので、スチール面に取り付けることが出来ます。磁力はそこそこ強力で、棒状のスタンドでも本体が落ちないくらいにはくっつきます。

操作部分

電源や出力の調整、充電端子などは本体の裏面にまとまっています。
液晶は必要な情報がひと目で分かるようになっています。バッテリー残量も使用中の輝度の状態での残りの使用可能時間が表示されていて分かりやすいです。

モードの切替、色温度・出力の変更などのさいに、いちいち「SWITCH」ボタンで選んでから、「プラスマイナス」ボタンで調整するのですが、この操作がやや面倒です。出力も長押しをすれば一気に上げ下げすることは出来ますが、少し面倒かなという印象です。

充電端子はUSB-Cです。本体の電源を切った状態で充電すると上の写真のように充電状態が表示されます。モバイルバッテリーなどで給電しながらの使用も可能です。

ポーチ

ベロア調のポーチが付属しています。ポーチの素材は薄いので、保護性は高くありませんが、しっかりとした作りで、高級感があります。

色温度・出力

色温度は2700〜7500Kの範囲内で100K、出力は0〜100%まで1%刻みでかなり細かく調整することが出来ます。
フリッカーフリーで、演色性も高く発色が良いです。

特殊効果

スチールとは関係ありませんが、PavoTubeには様々な特殊効果が内蔵されています。参考例に4種類の光り方を動画にまとめてみました。

それぞれの特殊効果で色の数や点滅のタイミングなど細かい設定が可能なので、ムービー撮影の演出用ライトとして色々な使い途がありそうです。

PavoTube 15C

外観

全長77cmで蛍光灯のような形状のLEDライトです。PavoTube 30Cという全長117cmのより長いモデルもあります。

こちらの重量は828gとサイズなりの重さがあります。

電源は結構大きめのACアダプターです。こちらも給電しながらのライトの使用が可能です。

電源は本体横に差込口があります。

操作部分

電源スイッチは本体端に独立して付いています。

裏面のボタンで各機能をワンタッチで切り替えられるようになっています。

独立した2つのスイッチで、出力やメニューの選択項目を変えられます。

PavoTube II 6Cと違い、スイッチを回転させることで、出力を一気に調整することが出来ます。CCT・HSIなどのモードにもボタン一つで切り替えられるので、操作性はこちらの方が良いです。
バッテリー残量がデフォルトの画面には表示されておらず、呼び出すまでに何手かかかるのが少し残念ポイントです。

バッグ

かなりしっかりとしたバッグが付属しています。

ガバっと大きく開くことが可能で、中にさらにジッパー付きの仕切られた収納スペースが2つあります。

バッグの上下の丸い部分には厚手のクッションが入っています。

ライト本体がピッタリと収まるサイズで、もう片側にはACアダプターなどの付属品が入ります。

収納スペースはかなり余裕があるので、PavoTube II 6Cを入れることも可能です。

ライトスタンドなどへの取り付け

ライトをスタンドに取り付けるためのアダプターが付属しています。
ライトを取り付けたときは割としっかりと付きますが、このパーツ自体はプラスチックのようで、ややチャチな感じです。

底面には1/4インチネジ穴が2つ。ここにダボを付けるとライトスタンドに取り付けることが出来ます。

センチュリーアームを使用すれば様々な角度で固定できます。

物撮りでの使用例

前回の記事のアイキャッチ写真でも使用していますが、

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物撮りで使用すると手軽に面白い撮影が出来ます。

2灯あると、それぞれのライトの色を変えてこのような感じに撮影できます。定常光なので目で見ながらライティングを決めることが可能で、ライティングに慣れていない場合でも最終イメージまでのセッティングが楽に出来ます。

スティック型のライトは画角内に入れて、アクセントとしても面白く使えます。

まとめ

PavoTube II 6Cと77cmのPavoTube 15Cのレビューは以上です。
バッテリー・AC両方で使用可能で、高輝度・高演色の軽量なスティック型LEDライトは様々な撮影で活躍します。2灯あると2色の光で撮影にアクセントを加えたり出来るので、かなり便利です。
ムービー撮影だけに限らず、スチール撮影でもメインライト・アクセントライトと幅広く使えるので、気になった方はぜひ試してみて下さい。

PavoTube 15Cは終売のようです。上記リンクはPavoTube 15Cの後継機PavoTube II 15Cです。価格は少し高くなってしまったようですが、「前モデルに比べて最大50%ほど輝度が高くなっただけでなく、G/M±150の調整機能が搭載され、LEDチップが見えづらくなり、上質な光を演出・加えて、前モデルに比べて操作フレームが短くなり、ライト本体の照射範囲も広がるなど仕様がパワーアップ。」とのことですので、進化したPavoTubeを検討してみて下さい。

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