プロカメラマンとしての普段の撮影では、人物と静物が主な被写体です。風景撮影はあまり経験がありません。
前々から風景写真を撮影してみたいと思っていたので、K&F Conceptの角型フィルターを購入してみました。手頃な価格ながらしっかりした造りでコスパが良さそうなK&F Concept角型フィルターシステムのファーストインプレッションです。
開封
![外箱](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0006-1024x683.jpg)
購入したのはフィルターホルダーと角型フィルター(ND1000)のセットです。
かなりしっかりした箱で高級感があります。
![箱の中身](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0010-1024x683.jpg)
中身はこのような感じ。
![中身の集合](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0013-1024x683.jpg)
フィルターホルダー本体、CPLフィルター、67・72・77・82mmのレンズアダプター、角型フィルター(ケース付き)が入っています。このセットがAmazonで16,500円なのでコスパは抜群かと。
フィルターホルダー
![ホルダーディテール](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0032-1024x683.jpg)
金属製でしっかりとした造りです。レンズアダプターとの接合部分のロックはローレット加工が施されていて操作感は良好です。
![ホルダーディテール02](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0033-1024x683.jpg)
角型フィルターのホルダー部分は、起毛素材が上下に貼り付けられていて、光漏れ対策がされています。
![ホルダー重量](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0030-1024x683.jpg)
レンズアダプターも含めたホルダーの重量は121gです。
角型フィルター
![フィルターケース](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0026-1024x683.jpg)
PUレザーのしっかりとしたケースが付いています。
![フィルターケース使い方01](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0028-1024x683.jpg)
このケースが結構使いやすく、磁石で止まっている蓋のフラップ部分を開けると上の写真のようにオレンジの紐があります。
![フィルターケース使い方02](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0027-1024x683.jpg)
この紐部分を引っ張ってあげるとスルスルとフィルターが出てきて、フィルター本体を取り出すことができます。
![角型フィルターND1000](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0016-1024x683.jpg)
フィルターは100×100mmの角型で、周りに保護ケースが付いています。K&F Conceptのフィルターシステムが初心者でも取り扱いやすい理由が、この角型フィルターに付いている保護ケースです。
![角型フィルターディテール](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0025-1024x683.jpg)
保護ホルダーがあることで、フィルターの付け外しのときに直接手で触れる必要がないため、指紋や汚れがつきにくいです。万が一フィルターを落としてしまったときも、保護ホルダー無しの場合より破損する危険性が低そうです。
この保護ケースはケース単体でも発売されているので、別の角形フィルターを持っているれば、このシステムで使用可能な点もポイントが高いです。(100×100×2mm、100×150×2mmのフィルターに対応)
![](https://toshiyuki-t.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
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![角型フィルターディテール02](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0022-1024x683.jpg)
フィルターは日本製(AGC)の光学ガラスです。両面が28層コーティングされていて撥水・防汚・キズ防止加工されています。光を当てると反射防止のグリーンフィルムの色が確認できます。
フィルターの色かぶりについて
セットに含まれているND1000と単品でND64のフィルターも買ったので、それぞれの色かぶりについて確認してみます。
![フィルター色被り検証01](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0153-1024x683.jpg)
![フィルター色被り検証02](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0154-1024x683.jpg)
![フィルター色被り検証03](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0156-1024x683.jpg)
若干の色かぶりは見られますが、ほとんどフィルターなしと変わらないように見えます。フィルターの性能は良さそうです。
ドロップインCPLフィルター
![CPLフィルター](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0717_0176-1024x683.jpg)
95mmのPLフィルターが付属しています。
![CPLフィルター脱着](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/D6ZQtFzkrVyCDQlK1jc71658036944-1658037052.gif)
PLフィルターはドロップイン方式になっていて、ワンタッチで簡単に装着可能です。
![CPLフィルター脱着02](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0717_0171-1024x683.jpg)
角型フィルターを装着した状態でも、PLフィルターは脱着可能。
![CPLフィルターエラー](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0717_0177-1024x683.jpg)
P装着の表裏があり、逆向きに入れた場合は、ロックが奥まで入らずに「CPL ERROR」の表示が出て、きちんと装着されていないことが分かるようになっている親切設計です。
![ホルダーディテール](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0143-1024x683.jpg)
![CPL使用例](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0119-1-1024x683.jpg)
ホルダー横にあるオレンジ色のダイアルを回すことで、PLフィルターが回転します。ダイアルは滑らかとは言いづらい感触ですが、実用上は問題ありません。ダイアルにはロックなどはなく、セットした後に不意に触ってしまうと回転してしまうので注意が必要です。
![CPL回転](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/Nc9h0Jx6YGYDS1Q9ao3K1658037281-1658037382.gif)
回転させることで、フィルターの反射の具合が変化していくのが分かります。
![CPL効果例](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/fNARus22NO7qjLgDNVOc1658046864-1658046935.gif)
フィルターなしに比べて、フィルターありの場合は1段ほど暗くなります。PLフィルターを使用することで、レンズ前面の反射やカメラのハイライトの具合の変化が分かると思います。CPLフィルターは空の青を鮮やかにするような用途が一般的ですが、反射を押さえてくれる効果があるので、映り込みを減らすといった使い途もあります。
レンズへの取り付け
![フィルターシステム装着](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/mpPgYsJ7XR1fdKzGGUt11658037191-1658037216.gif)
取り付けたいレンズのフィルター径と合ったレンズアダプターを取り付けてから、フィルターホルダーを取り付けます。レンズアダプターは67・72・77・82mmの4種類がセットに含まれていて、色々なレンズで使用可能です。フィルターシステムによってはこのレンズアダプターもそれぞれ別売りだったりするので、4種類付属していてポイントが高いです。
使用したいレンズ径が67mmよりも小さい場合は、49・52・55・58・62mmの5種類も別売りで用意されているので、そちらを購入すれば使用できます。
![角型フィルター装着](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/9e99GTBA1NcQGx8Y9FPL1658037122-1658037144.gif)
角型フィルターはホルダー前面にスライドして取り付けます。
キツ過ぎず、ゆる過ぎずの装着感で、フィルター保護ケースのおかげで取り付けやすいです。
![角型フィルター2枚装着](https://toshiyuki-t.com/wp-content/uploads/2022/07/0716_0146-1024x683.jpg)
角型フィルターは2枚まで装着可能です。
残念ながら角型フィルターの装着枚数を増設するオプションの用意はないようです。
高コスパで初心者でも扱いやすい角型フィルターシステム
K&F Concept 角型フィルターシステムのファーストインプレッションでした。
ND1000フィルターとCPLフィルター、フィルターホルダー本体、4種類のレンズ径に対応したレンズアダプターのセットで16,500円と角型フィルターシステムを最初に導入するのに、手を出しやすい価格設定です。
扱いやすい保護ケース付きのフィルターやドロップインCPLフィルターの使い勝手の良さなど、角型フィルターシステム初心者でも手軽に扱えるように配慮されたシステムとなっています。さらにフィルターの保護ケースが単品でも販売されているため、すでに他の角型フィルターを所持している場合も、それらの資産を活かしつつ無駄を少なく乗り換えできるなど、良く考えられています。しっかりした造りで高級感のあるフィルターケースやホルダー本体は所有欲も満たしてくれそうです。
実際の撮影ではまだ使用していませんが、ファーストインプレッションの段階では、フィルター自体の品質も悪くなさそうなので、撮影するのが楽しみです。
![](https://toshiyuki-t.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
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