色々な特殊効果フィルターやND・PLなど、撮影内容によっては必須なこともあるレンズフィルターですが、複数枚持ち歩こうと思うと嵩張ってしまって持ち運びに難儀します。そんなレンズフィルターを安全かつコンパクトに複数枚収納できるフィルターケース。愛用しているマインドシフトギアの製品と、最近購入したNiSiのフィルターケースをご紹介します。
NiSi 円形フィルターケース CADDY
外観

明るめのグレーの本体に黄色のジップが目を引くデザインです。カメラバッグなどの機材収納道具は黒いものが多いので、こういった明るい色だと目立ったり、暗いところでの視認性も良く便利だと思います。
サイズは約13cm×14cm、厚みが約5.5cmです。

円形フィルターが最大8枚収納可能ということですが、そこまで厚みがあるわけではなく比較的コンパクトです。

本体はファブリックっぽい素材のハードケース。かなりしっかりした作りで頑丈そうです。防水加工とのことですが、防水性は試していないので、どこまでの防水性能があるのかは不明です....。

ジップの開閉がやや硬く、開けづらいです。ジップも防水とのことですが、止水ジップではなさそうです。
全体的にはしっかりした作りで、フィルターをしっかり保護してくれそうですが、ジップの硬さに関しては残念ポイントかと。
収納性

ジップを全開にすると蛇腹状になった内部の仕切りが、ガバっと開きます。この状態だと自立します。

フィルターの仕切りはフェルトっぽい素材になっています。
95mmまでのサイズのフィルターを収納できるようになっています。収納部分のマチが広いので、フィルターの出し入れがしやすいです。

82mmの可変NDフィルターは回転用のノブを付けたままでも収納可能です。

95mmのステップダウンリングはピッタリ収納できます。

開口部が大きいので、収納しているフィルターが見やすく、便利です。ただ、95mmまで入れられるサイズのため、フィルター収納部の深さがあるので、小さい径のフィルターを入れると少し取り出しにくそうです。

最大8枚収納可能とのことですが、可変NDフィルターやサーキュラーPLフィルターなどの厚みのあるものを入れる場合は、8枚のフィルターを入れると閉まりませんでした。しっかりしたハードケースゆえに、無理に詰め込んだりは難しそうです。
MindShiftGEAR フィルターネストミニ
外観

シンプルな黒い本体に緑色のタブがアクセントとなったデザインです。
サイズは約11cm×10cm、厚みが6.5cmほどとかなりコンパクトな作りですが、82mmまでのフィルターが4枚収納可能です。

ハードケースではないですが、生地が厚手でしっかりした作りです。

サイズ的にはNiSiのフィルターケースよりも厚みがありますが、ハードケースではないので、収納しているフィルターの枚数次第ではコンパクトに潰して、カメラバッグの隙間に入れたりすることが可能です。

この部分にカラビナなどを付ければ、ベルトループに引っ掛けて持ち運んだりすることも出来ます。
収納性

フタはベルクロで止まっています。内部の仕切りはカラフルに色分けされています。

フィルター収納部分の生地は、フィルターに傷が付きにくそうな素材になっています。

収納部分のサイドが蛇腹になっていて、マチが広めなので、フィルターの出し入れがしやすいです。
一枚分だけマチがさらに広く取られているので、可変NDフィルターのような厚手のフィルターも余裕で収納可能です。

95mmのフィルターだとはみ出してしまいます。ただ、フタがベルクロ止めなので、一応フタを閉めることは可能です。
まとめ

NiSiとMindShiftGEARのフィルターケースはどちらもコンパクトながら複数枚のフィルターを入れられるケースです。
NiSiのケースは防水性のあるハードケースなので、カメラバッグへの収納のさいは融通が利かない面もありますが、たくさんのフィルターを安全に持ち運びたいときに重宝します。屋外のハードな撮影環境でも安心して使用できます。
MindShiftGEARのケースは柔軟性のある素材なのでカメラバッグの隙間に滑り込ませることが可能で、コンパクトにフィルターを持ち運ぶことが出来ます。
筆者は、NiSiのフィルターケースからその時の撮影に必要なフィルターをMindShiftGEARのフィルターケースに入れ替えて、カメラバッグなどの隙間に詰め込んで使用するという感じで使い分けています。
レンズフィルターの枚数が増えて、持ち運びに困っている方はぜひお試し下さい。
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