How to 撮影機材

Custom Brackets RF-PRO:クリップオンストロボ撮影のときに縦横の切り替えが一瞬で出来る

クリップオンストロボとはカメラ上部のホットシューに直接取り付けるタイプのストロボのことです。
小型軽量でバッテリー式なので、取材や屋外での撮影で使うことが多いイメージですが、スタジオでのモデル撮影でカメラに取り付けて直接照射するような使い方もします。

カメラに取り付けているので、カメラとほぼ同じ位置から被写体に光が当たり、顔にあまり影が出ないようなライティングになります。
光源が小さく、硬い光を直射するので独特の生っぽさが出ます。

ストロボを直接カメラに付けたときの縦位置・横位置の違い

カメラのホットシューに直接ストロボを取り付けて横位置で撮影するとこのような感じで、後ろの壁に影が出ません。

カメラに直接ストロボを付けて縦位置で撮影するとこのような感じになります。
シャッターボタンが上に来るように持って縦位置で構えると、被写体に対して、向かって左から光が当たるので右後ろに影が伸びてしまいます。さらにアッパー目のいわゆるお化けライティングになっていて、後ろの影はやや上に伸びています。
これらを解決するために使うのが、ストロボブラケットです。

エツミ ストロボ アジャスタープロ LF

いつ購入したのかも覚えていないくらい以前から使っているエツミのストロボブラケットです。

このように2つに分割されたパーツを組み合わせることで、カメラにクリップオンストロボを取り付けられます。

ストロボブラケットを使用して、レンズの光軸とストロボの中心を合わせると影が横に出ないようになります。

このストロボブラケットでも機能としては充分なのですが、色々と不満点があります。

不満点

カメラ横の接続端子、バッテリーにアクセスしづらい

このように、USBケーブルなどが挿しづらく、バッテリーグリップを付けている場合はバッテリー交換もそのままでは出来なくなります。

正しい取り付け方だとカメラを持ちづらい

ブラケットが斜めになっていることで、ストロボ発光面が前に出るので広角レンズ使用時のケラレ防止が出来るようになっています。
ただこの付け方だとシャッターボタンが下になるようにカメラを持つことになります。好みの問題もあるかとは思いますが、これだとカメラを持ちづらく、せっかくの縦位置グリップも意味がなくなってしまいます。

ですので、このように本来とは逆向きに取り付けて使用しています。この場合はカメラを普通にグリップすることが出来ます。
ただ、ブラケットの構造上ストロボ発光面がレンズよりかなり奥になってしまうので、焦点距離によってはケラれてしまうかもしれません。

縦横の切り替えが面倒

縦位置で決め打ちの撮影ならこのストロボブラケットを取り付けておけば良いのですが、縦横を頻繁に切り替えながらモデルカットを撮影するときはものすごく不便です。
そういうときは、ある程度縦位置で撮影してからストロボをブラケットから取り外し、カメラ上部に取り付け直してから横位置での撮影をするという方法で対応しています。モデルカットの場合などはストロボを付け替える時間があることで、どうしても撮影のリズムが崩れてしまいます。

カメラが置きにくい

カメラを置こうとするとこのように非常に不安定な置き方になってしまいます。

カメラ側面を下にして置けば、やや斜めになるものの安定して置くことが出来ます。けれど、テザー撮影用のUSBケーブルなどを接続しているとこの向きでは置くことが出来ません。

こういった細かい使い勝手の悪さを解消してくれるのが、Custom Brackets RF-PROです。

Custom Brackets RF-PRO

外観

広げた状態の全体像です。かさばりそうな見た目ですが折りたたむことでコンパクトに収納できます。

この部分が折り畳めるようになっています。

折りたたむことで、エツミのストロボブラケットとほぼ同じくらいのサイズ感になります。
重量もストロボ アジャスタープロ LFが約270g、RF-PROが約290gなのでほとんど変わりません。

この部分にシューアダプターを取り付けます。中心の1/4インチネジの左右にあるパーツを動かすことで、シューアダプターを固定することが出来ます。

キャノンのオフカメラシューコードを付けています。無線式のクリップオンストロボの場合、コールドシューアダプターを付ければよりコンパクトにまとめられます。

カメラへの取り付け部は、アルカスイスタイプのクランプです。他に1/4インチネジで直接カメラに付けるタイプと、マンフロットのRC2タイプのクランプのものがあります。

このツメを広げることで、カメラを置くときに安定するようになっています。

ストロボの縦横を切り替える可動部は、上下に無段階で調整出来るようになっています。カメラやレンズのサイズに合わせて調整することが出来ます。

カメラへの取り付け

カメラ底面のプレートに取り付けます。Kirkのカメラプレートを使用していますが、問題なくしっかりと取り付けられます。
ブラケットのクランプ底面には1/4インチネジの穴があるので、三脚に取り付けることも出来ます。

ブラケットの可動部がレンズに沿っているので、見た目がエツミのストロボ アジャスタープロ LFよりスマートです。
前述のツメがあるおかげで、カメラを安定して置くことができます。

横位置ではレンズの光軸とストロボの中心がちゃんと合っています。

縦位置のときはどう調整しても若干ズレてしまいます。多分、カメラプレートの厚み分ストロボの位置がズレてしまっているからだと思います。カメラに直接取り付けるタイプだったら縦位置でもピッタリ中心が合うのかもしれませんが、これくらいのズレなら許容範囲ということにしています。

縦横切替の動き

可動部は縦・横・斜め45°にクリック感があります。
動きは滑らかで、片手でカメラを持ったまま簡単に縦横を切り替えられます。ストロボを持って軽く力を入れると動くのですが、止まるところではきちっと止まります。カチャカチャさせたときのクリック感が気持ち良く、ついつい無駄に動かしたくなります。
カメラプレートとブラケットの2つ分の厚みが底面に増すのと、クランプの固定ネジが手の平に当たるので、縦位置では少しカメラを持ちにくくはなります。

微妙なところ

機能などはこの上なく満足しているのですが、日本での購入がしづらいです。
あまり取り扱っているところがなく、国内のショップではアルカスイスクランプのものは見つけられなかったので、公式サイトから個人輸入しました。
Custom Brackets
KirkやB&Hで何度か機材を購入したことはあったので、個人輸入自体は難しくはなかったのですが、商品が中々届かず...結局2回メールで催促して届くまでに一月半くらいかかりました。

まとめ

クリップオンストロボ使用時の縦横の切り替えが、劇的に快適になるCustom Brackets RF-PROのご紹介でした。
日本では手に入りにくい機材ですが、クリップオンストロボをカメラに付けて撮影するときのストレスが激減します。

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