SONY α7RV カスタムキー/ダイヤル設定:Canonからの乗り換えをスムーズに。モデル・ブツなどオールマイティに使える設定

SONY α7RV カスタムキー/ダイヤル設定:Canonからの乗り換えをスムーズに。モデル・ブツなどオールマイティに使える設定

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長年使ってきたCanonからSONYに乗り換えました。

あまり普段意識することはないのですが、カメラの操作は体に染み付いています。同じCanonでもボタン配置のちょっとした違いとかで、カメラが変わると慣れるのに時間がかかります。

SONYに移行したので、また1から操作に慣れていかなくてはと思いつつ、Canonからのスムーズな乗り換えを意識した、ボタンカスタマイズにしてみました。

EOS R5やEOS R6 Mark IIを使っていたときは、人物から静物までオールマイティーに対応できるようにがテーマのボタンカスタマイズだったので、SONYに移行してもそれが根底にあります。

Canonのボタンカスタマイズについてはこちら

コンテンツ

ダイヤル設定

違和感のない移行がテーマなので、Canonに合わせたような設定にしています。

前ダイヤル

シャッタースピード

後ダイヤルL

ISO感度
EOS R5やEOS R6 Mark IIはボタンを押しながらISO感度変更というボタンがあったので、ダイヤルにISO感度は割り当てていませんでした。
SONYにそれがないので、ダイヤルで変更することに。マニュアル撮影しているときに、外ロケだと撮影しながら頻繁に変えることもあるので、ファインダーを覗いたまま操作しやすいダイヤルに設定しています。

後ダイヤルR

露出補正
デフォルトの露出補正のままにしています。
基本はマニュアルでしか撮らないので、露出補正はあまり使いません。ただ、クリエイティブルックが意外と使えそうだったので、jpeg撮りっぱなしで趣味的な撮影もしてみようかと思っています。そのときは絞り優先での撮影が多くなりそうなので、露出補正を使いそうです。
そういうわけで、とりあえずそのままにしています。ただ、使いやすい位置にあるダイヤルなので、もったいない感があるので、使い込むうちに変更するような気もしています。
※マニュアルモードとその他で分けることもできるので、そうするのも良いと思います。ただ、同じダイヤルで別の操作にするのは誤操作の元でもあるので要検討です。

コントロールホイール

絞り
絞りはこの位置のダイヤルで、グルグルして変えるものと刷り込まれてしまっているので、このダイヤル一択です。

カスタムキー設定

α7RV は割り当てられるボタンと機能がたくさんありますが、Canonと同じようなところもあれば、一致しない部分もあり、完全に揃えることはできません。
撮影のときに頻繁に変更する、メニューに入らずにすぐに使いたい機能は、カメラが変わっても大体一緒なので、それらを割り当てています。
撮影内容は、ポートレート的な人物撮影とブツ撮影が多いので、その両方に柔軟に対応できるような設定を心がけています。

AELボタン

APS-C S35/フルサイズ
左右の瞳を切り替えながらの撮影に挑戦はしてみましたが、いつまで経っても馴染めなかったので変更しました。

28-45のレンズを使い始めたことで、より積極的にAPS-Cクロップをするようになったので、撮影しながらパッと切り替えられるように、カメラを構えながら押しやすいボタンに割り当てています。

RAWのMサイズ撮影時に、クロップ解像度が自動的にフルサイズと揃うのが本当に便利すぎます。

右目/左目切換
他のボタンとも間違えづらく、ファインダーを覗いたままノールックで押しやすいボタンです。瞳AFって、思った方の目にAFがいかないことが結構あるので、撮影しながら任意の目にピントを合わせられるようにしています。

同じような感じで、EOS R6 Mark IIでも撮影しながら、任意に変更するという試みはしていました。ただ、動きながら撮影してると、切り替えるのはかなり難しい(ファインダー越しだとどっちがどっちの目だか、パッと分からなくなります…)ので、練習はしているのですが、使いこなせない気もするので違う機能も検討中です。

AF-ONボタン

フォーカスモード
このボタンもグリップしたまま押しやすい位置です。親指AFはしないので、ここにはフォーカスモードの切り換えを割り当てています。

押すとこのような画面になり、使いたいフォーカスモードを選べます。
基本的にブツ撮りはAF-S、人物はAF-Cという感じで使い分けているので、結構頻繁に変更します。Canonはボタン一つで、ワンショットとサーボ(SONYのAF-S、AF-C)を切り換えられる機能があったのですが、SONYは上記の画面で選ぶという余計なワンアクションがあって不便です。ボタン一つで切り換えられるか、ダイヤルで変更できるようにファームアップとかで対応してくれないかなと思っています。
AF-A(状況に応じて自動的にAF-S・AF-Cを選んでくれる)を使えば良いかと思って試してみましたが、思ったような動作ではなかったので、結局自分で選ぶのが一番です。
AF-AはAF-SとAF-Cの間にあって、選ぶときに邪魔になるという厄介者でもあります。ほとんど不満のないα7RV ですが、フォーカスモードの選択に関しては、結構ストレスを感じています。

カスタムボタン1

フォーカスエリア切換
フォーカスエリアも頻繁に変更します。
人物撮影では「ワイド」、ブツ撮影では「スポット:S」を使うことが多いです。フォーカスエリアをこの2つに限定することで、カスタムボタン1を押すたびに「ワイド⇔スポット:S」の切り替えができます。
モデルの顔にピントを合わせたカットを撮った流れで、そのまま手に持っている商品にピントを合わせて撮影するみたいなときに、スムーズに撮影できます。

カスタムボタン3

クリエイティブルック
APS-Cクロップを別のボタンに割り当てたので、余りました。
jpeg撮影時に手軽にクリエイティブルックを変更できるように入れてみましたが、正直あまり使っていません。暫定的に設定してみましたが、これに関しては検討中です。

APS-C S35/フルサイズ
カメラをグリップしたままだと少し押しづらいボタンなので、ファインダーを覗きながら使うような機能ではないけど、比較的よく使うものをと言うことで、APS-Cクロップを割り当てています。
6100万画素のα7RV はクロップでも2600万画素のAPS-C機として使えるので、積極的にクロップ撮影を使うためにも、手軽に切り換えられるようにしています。

カスタムボタン4

画質/画像サイズ設定
カスタムボタン3と同じように、撮影しながらはちょっと押しにくいボタンです。

押すとこの画面が表示されます。カメラのレビューでも触れましたが、α7RV の気に入っているところとして、フルサイズの2600万画素でRAW撮影できるという点があります。
用途によってRAWサイズを変更したいので、すぐに使えるようにボタンを割り当てています。
クリエイティブルックを活かして、jpeg撮影も積極的に使ってみようと思っているのでそういう意味でも良く使う機能です。

マルチセレクターの中央ボタン

フォーカススタンダード
デフォルト設定です。スポット:Sのときは押すことで、AF枠が中央へ。ワイドのときは中央でピントを合わせてくれます。

中央ボタン

絞りプレビュー
SONYのカメラは実絞りでAFが動くので、基本的に絞りプレビューを使う場面はないと思います。ただ、SIGMA MC-11経由でCanonのレンズを使うときは、Canonの仕様通り開放絞りでのピント合わせになります。ブツ撮りでTS-E 90mmを使うので、そのときの被写界深度を確認するために割り当てています。

左ボタン

ドライブモード
デフォルトです。

右ボタン

ライブビュー表示切換
ミラーレスの利点は、定常光の場合にファインダーに写ったままの画を撮影できるというところです。逆にストロボ撮影のときは、ファインダーが真っ暗になってしまうので、設定効果反映をoffにします。ストロボ・定常光と頻繁に切り換えるので、ワンタッチで操作できるようにしています。

下ボタン

ピント拡大
SONYのレンズの場合は、MF時に自動的にピント拡大することができるので、基本的には必要ない割り当てです。ただ、上述のTS-E 90mmを使う場合に必要なので、割り当てています。
Canonからの移行で、EFマウントレンズでMFを使うよっていう場合は、「ピント拡大」はどこかのボタンに割り当てておくと便利です。

MOVIEボタン

フォーカスエリア切換
カスタムボタン1と同じフォーカスエリア切換を割り当てました。

カメラのレビューでも触れましたが、バッテリーグリップのボタンが少し古い世代のカメラに合わせられているため、α7RVと違います。
同じ機能を2つのボタンに割り当てることになるので、どうかと思う面もありますが、MOVIEボタンとカスタムボタン1を同じ機能にすることで、縦でも横でもボタン操作が統一できます。

未設定
スチール撮影のときに間違えて押すと、動画撮影がスタートしてしまうので割り当てを解除しています。押しやすいボタンなのでもったいないのですが、サブとして使っているα7CII には上面にボタンが1つしか無いので、そちらとの操作の統一という意味で、使っていません。

カスタムボタン2

ホワイトバランス
Canon時代からの惰性で、ホワイトバランスはカメラ上面としているので、とりあえずここに割り当てています。最近はオートWBの精度がかなり良くなっていて、そこまで切り換える必要性を感じないので、この押しやすいボタンはもっと有効活用できそうな気がします。

フォーカスホールドボタン

押す間認識切
被写体認識の精度が高すぎて、認識しなくて良い場面でも人物にAFがいってしまうことが良くあります。
よくあるシチュエーションだと、リュックを背負った人物の後ろ姿で、リュックの方にピントを合わせたいのに、後頭部や背中にピントがいってしまうなど…
レンズのフォーカスホールドボタンにこれを割り当てておくと、そういったシチュエーションでパッとモノにピントが合わせられて便利です。

フォーカスホールド
デフォルトのままです。このボタンが付いているレンズを1本しか持っていないので、特に使っていません。
CanonのRFレンズのコントロールリング然り、使うレンズ全てにある場合は機能を割り当てても良いと思いますが、ボタンの無いレンズを併用しているうちは、操作の統一という意味で使わないほうがベターかと。

Fnメニュー設定

Fnメニューは操作の手数が増えるので、よく使う機能の次に使うものを割り当てるようにしました。
併用しているα7CII のカスタムできるボタンの数が少ないので、どちらかというとα7CII 優先で設定して、2台のカメラで共通の内容にしています。α7RV ではカスタムボタンなどに、すでに割り当てているものと被っている部分も多いです。
まだ詰めきれていないので、暫定という感じです。この先使い込みながら、さらに変更していくと思います。

クリエイティブルック
ちょっと面白そうなので、積極的に使ってみようという気持ちも込めて入れています。
測光モード
頻繁には換えないけれど、状況次第では使うので。

手ブレ補正
基本的にはずっとONですが、三脚でフィックスの画を撮るときなどはOFFにします。
認識対象
人物以外はほとんど使いませんが、たまにある車の撮影とかで切り換える用です。

フォーカスモード
多分、デフォルトだと思います。使い込みが足りなくて、まだ割り当てを思いついていません。
APS-C S35/フルサイズ
α7CII でボタンが足りないため、入れています。

ホワイトバランス
上面のカスタムボタンへの割り当ては必要ない気がしているので、Fnメニューに入れています。ここにすることで、α7CII のボタン不足の解消にも貢献できるので、カスタムボタンのホワイトバランスを無くして、Fnメニューのみにするかどうかを検討中です。
アスペクト比
基本的にあまり変更しないのですが、SNS用に正方形に使いたいときなどの構図確認で変更したりします。ちなみに、RAWで撮影していれば、アスペクト比を変えても全体が記録されています。

サイレントモード
急に音を消す必要がある場面はあまりなさそうですが、設定の手間を減らせます。
AF時の被写体認識
これも多分デフォルトです。使う場面があまり思いつかないので、他の機能を検討中です。

フォーカスエリア
これも多分デフォルトです。要検討。
記録メディア設定
保存するカードを選んだり、保存方法(同時記録など)を選べます。基本的にはテザー撮影しているので、PCとカードの同時記録です。カメラ単体で撮影するときにバックアップの意味で2枚のカードで同時記録にします。

まとめ

カメラのカスタムキーは割り当ての自由度がどんどん増えていって、なかなか決めるのが難しくなってきていると思います。今回紹介した設定は、そこまで尖ったところがなく、ミラーレスカメラのメリットを最大限に活かしながら、幅広い撮影にオールマイティに対応できるように心がけています。
1から設定を考え出すと複雑すぎるので、自分なりの使いやすい設定を見つける手助けになれば嬉しいです。
考えすぎると沼にハマりがちなので、いったん設定してみて、撮影しながら調整していくのがオススメです!

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Tanaka Toshiyuki
都内在住フリーランスのカメラマンです。
ファッション・ポートレート・物撮りなどを中心に活動しています。

このブログではカメラ・機材やガジェットなど撮影に役立つものを中心に紹介しています。

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