PELICAN 1607 AIRレビュー:カメラもストロボも、これ1つで持ち運べる大容量のローラーケース

PELICAN 1607 AIRレビュー:カメラもストロボも、これ1つで持ち運べる大容量のローラーケース

このページのリンクには広告が含まれています

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのTanaka(@Tanaka__photo)です。

長い間使っていた、ロープロのプロローラーx300というローラータイプのカメラバッグがくたびれてきたので、新調することにしました。

せっかくなら憧れのペリカンケースにしてみようと思い、色々調べてみると、カメラバッグとして紹介しているレビューは大半がPELICAN 1535 AIRです。
最低でもプロローラーx300くらいのサイズ感のローラーケースが欲しかったので、あまり情報がなく、やや不安な気持ちになりつつ、思い切ってPELICAN 1607 AIRを買ってみたのでレビューします。

コンテンツ

外観と基本仕様

思った以上に大きい実物サイズと軽量性

ボロボロの箱に直接伝票が貼り付けられて届きました。

外箱はボロボロですが、中身はちゃんとキレイ。
1607はペリカンエアーシリーズの製品で、これまでのペリカンケースと変わらない頑丈さを保ったまま、約40%軽量に作られているとのことです。

外寸は、約61.3 x 47.8 x 33.7 cmと結構な厚みがあります。
実物をみたら後悔するくらい大きく、ずんぐりむっくりとした形状です。

選んだのはディバイダータイプ

ウレタンフォームとパッド入りのディバイダータイプの二種類があります。
選んだのはディバイダータイプ。ケース自体に深さがあるので、ディバイダーは2段構造です。

重量は約7.5kg。
同じくらいのサイズのプロテクターケースの1610が約10kgなので、7割くらいの重さです。

エアーケースの名は伊達ではないようで、ペリカンはとにかく重いイメージでしたが、以前使用していたプロローラーの約6.6kgとそこまで変わりません。

プッシュ式ラッチと引き手の構造

蓋の開閉ラッチは4箇所に付いています。
最新のプッシュ式ラッチで、ボタンを押すことで簡単に開けることができます。閉めるときもラッチを閉じるだけで、パチンとロックされます。
このプッシュ式ラッチは開閉が簡単にできて便利なので、ペリカンケースの購入を考えている場合は、プッシュ式のものを選んだほうが良いと思います。

引き手部分は結構厚みがあります。
サイドからみると段ボールのような構造になっていて、頑丈さと軽量化を両立させているようです。

引き手は裏の部分を引っ張ってロックを外してから伸ばします。
最大まで引き手を伸ばすとロックされるようになっており、途中で引き手を止めることはできないようになっています。

ローラーやバルブなど細かい部分

名刺などを入れられるネームホルダー。

ケース内の気圧を一定に保持しつつ、水とホコリの侵入も防いでくれる、自動気圧調整バルブ。

ローラーはケースのサイズの割に小型です。
マンションの廊下など、滑らかな地面では転がしてもほとんど音もなく、スーッと引くことができます。一方でアスファルトの路上だと、ガラガラとかなりうるさいです。日中はともかく、夜間は気を付けた方が良さそうです。

パッド入りディバイダーの構造とサイズ

明るく視認性の高い内部

ディバイダーの中は明るい黄色なので、機材を入れたときの視認性が高い。
内部のパッド入りディバイダーは2段構造になっていて、上の段は持ち手とメッシュのカバーが付いています。

メッシュカバーはゴム(?)のような素材。
グルっと一周するようにジッパーが付いていて、不要な場合は完全に取り外すことが出来ます。

メッシュカバーを取り外すとこのような感じに。
黒い帯みたいなものはゴムのような素材で、機材が上に飛び出すのを防いでくれます。全部で8本入っていて、両端にマジックテープが付いているので、ディバイダーの好きなところに付け可能。

仕切りの自由度と内寸・深さ

厚めのパッドは機材の保護性能が高そうです。仕切りも細かいものが多く入っているので、収納する機材によって仕切り方を柔軟に変えられます。

内寸が、約34×47cmくらいです。

深さは上下2段とも約10.5cmくらい。

収納力の実例

カメラ収納例

こちらは下段です

収納部分の深さは約10.5cmとそこまでなく、RF100mm Macroなどの長いレンズは立てて入れることはできません。
右上のEOS Rはバッテリーグリップを装着していて、立てて入れると出っ張ってしまいます。
左上はEOS 5D Mk4。バッテリーグリップ無しなら、フルサイズのカメラでも立てた状態で収納可能です。

こちらは上段です

上段も深さは同じです。
デフォルトの状態の仕切り方で、フルサイズ一眼レフが横並びに3台収納可能なので、収納力はかなりあります。

実際の撮影を想定した収納例

モノブロックストロボを2台持って行く撮影を想定して、機材を収納してみます。

下段
  • モノブロックストロボ2台
  • ストロボのACケーブル
  • ワイヤレスコマンダーなどの小物が入ったポーチ

ストロボ2台、ACケーブル2本や細かい小物などを入れています。
まだまだ隙間はあるので、もうちょっと色々と詰められそうです。

上段
  • EOS R(バッテリーグリップ付き)、EOS 5D mk4
  • RF28-70mm F2、RF100mm macro、RF24-105mm F4
    EF85mm F1.4、EF85mm F1.8、EF70-200mm F2.8II
  • テザーケーブル2本、メモリーカードケース、パーマセルテープ

カメラ2台、レンズ6本、ケーブルなどの小物類が余裕で収納可能。
右上のEF 85mm F1.4は少し上に出っ張っていますが、ケースの蓋は問題なく閉まります

こちらが、パッキングした全部の機材。

かなりの機材が収納できます。カメラ・ストロボ周りで必要な機材はほとんどすべて入りました。
他に、ストロボスタンドなども必要なので、ペリカンケースだけという訳にはいかないですが、1607だけで、かなり幅広い撮影に対応できる荷物を詰め込むことが出来ます。

これらを全部入れた状態で重さを計ったら、約23kg。
ここまで重いと車のトランクに積むのも一苦労だったので、何でも入るからと調子に乗って詰め込みすぎると重さに難儀しそうです

まとめ:大型機材の運搬を一台でまかなうなら

PELICAN 1607 AIRは大きくて重いですが、その大きさゆえに一通りのカメラ機材+ストロボを1つのケースで持ち運べます。
カメラバッグにストロボケースに…と小分けにしているバッグが1つにまとまると、機材運搬時の労力が減るので、その分撮影に集中できるのではないでしょうか。

エアーケースによる軽量化や、プッシュ式ラッチなど、ペリカンケースも進化しています。
大量の機材を1つのローラーケースに収めたいという方には、PELICAN 1607 AIRがオススメです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
撮影・レビュー依頼もお待ちしています!

コメントやSNSのフォローなどが記事作成のモチベーションとなります。
記事の感想・質問・意見・要望などありましたらお気軽にご連絡ください!

Tanaka Toshiyuki
都内在住フリーランスのカメラマンです。
ファッション・ポートレート・物撮りなどを中心に活動しています。

このブログではカメラ・機材やガジェットなど撮影に役立つものを中心に紹介しています。

記事が参考になったり、気に入ったらSNSのフォローをしてもらえると嬉しいです!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コンテンツ