「新しい世界を創造する」をキャッチコピーとするPOWER電器株式会社からPOWER X3とPOWER X7というモバイルバッテリーとワイヤレスイヤホンをサンプルとしてご提供いただいたので、実際に使用してみた感想を紹介します。
パッケージがかわいい
POWER電器株式会社は環境保護への取り組みに力を入れているとのことです。

その取り組みの一環として、環境負荷をなるべく小さくするようにリサイクル可能な紙素材のパッケージを採用しています。
さらに鳥類の保護活動にも力を入れていることが反映されているのか、パッケージが小鳥のデザインになっています。

パッケージを開けるとこんな感じで、ガジェットが収まっています。
こういったガジェット類はどちらかというと、スタイリッシュだったりするパッケージが多いので、かわいらしい小鳥のパッケージは目を引きます。
POWER X7|軽快さと高音質を両立したコスパ機

やや低音寄りのドンシャリ傾向。バランスは良い

正直なところ、価格帯を考えると音質に関してはそこまで期待していなかったのですが、思った良好。
低音がしっかりと出ており、ややドンシャリ系のチューニングに感じました。
もう少し沈み込むような深さがあれば完璧でしたが、中高音域も潰れずにしっかり鳴ってくれるので、聴いていて心地よいバランスです。
また、左右の分離感もあり、音の広がりを感じられます。
ただ、定位はやや中央に寄り気味で、少し音場が狭く感じる瞬間もあるかもしれません。
超軽量でストレスフリー、ただし高級感は控えめ

イヤホン本体は片耳約4gと非常に軽量。

長時間の装着でも耳への負担はほとんど感じません。カナル型でしっかりフィットし、3サイズのイヤーピースが付属しているのも嬉しいポイント。
フィット感を調整しやすく、遮音性もまずまずです。

ケース本体も軽く、イヤホン収納時でも約43g。ただ、その軽さゆえに、どうしても「チープさ」は否めません。
ケースやイヤホンの素材感もプラスチッキーで高級感は控えめ。見た目重視の方には物足りなさを感じるかもしれません。
低限の必要機能は搭載、コスパ重視ならアリ

Bluetooth 5.3による接続は安定しており、遅延や途切れもほとんど感じません。
ちょっとビックリしたのは、接続時にイヤホンから流れる「案内音声」がかなり“おじさん”な声だったこと(笑)。ここはちょっと好みが分かれるかもしれません…。
機能面では、ワイヤレス充電やアクティブノイズキャンセリング(ANC)、専用アプリによるイコライザ設定などは非搭載。ただし、税込7,980円という価格を考えると、音質と使いやすさに重きを置いた割り切った設計といえます。
「POWER X7」は、軽量でストレスフリーな装着感としっかりした音質が魅力のイヤホン。多機能を求める方にはやや物足りないかもしれませんが、音楽を気軽に楽しみたい方や、コスパ重視で選びたい人には十分満足できる内容だと感じました。

POWER X3 モバイルバッテリー|見た目がユニークな異色の一台
ワイヤレスイヤホン「POWER X7」とともに、同ブランドから登場している「POWER X3」モバイルバッテリー。実際に使ってみた印象を率直にお伝えします。
目を引くファブリック素材。ただ…文字の主張が強い

まず目に入るのが、表面のファブリック素材。
この手のモバイルバッテリーではかなり珍しく、手触りもよくて、充電しながらスマホを持つときに心地いいです。
無機質なガジェットが多い中で、この柔らかい質感は好印象。

ただし、表面に大きく書かれた「新しい世界を創造する POWER」というロゴと、側面の「良識・正義・ポジティブ・健康・ユーモア」といった表記…。正直、個人的にはちょっと気になりました。コンセプトは面白いけれど、好みは分かれそうです。
軽くて薄い。MagSafeの磁力はかなり強力

本体は比較的軽く、スリムでポケットにも収まりやすいサイズ感。持ち運びやすさは文句なし。


そして、MagSafeの磁力が強力。
iPhone 16 Pro Maxが縦でも横でもしっかり固定され、スタンドとしても安定しています。しかも、浮かせて横向きでもくっついているほどで、これは驚き。
バッテリー容量は、iPhone 16 Pro Maxを10%→95%まで一回で充電できる程度。必要十分なスペックといえます。
同時充電もOK。LEDインジケーターはやや物足りないか

ワイヤレス充電と有線ケーブルによる同時充電が可能で、ワイヤレス+ケーブルで同時使用しても安定した出力が得られました(ケーブル側は約10W)。

モバイルバッテリー本体への充電も実測で18W程度と、入出力最大20Wのスペック通り。本体への充電は高速で、実用性は高いです。

残量表示は3つのLEDランプでシンプルに表現されます。これは最低限として十分ですが、個人的には%表示されるとさらに分かりやすくて良かったかなと思います。
9,980円はちょっと強気かも?

気になるのは価格。税込9,980円という価格は、このジャンルの中ではやや高め。
さまざまなメーカーの競合がひしめく中、あえてPOWER X3を選ぶ理由があるかというと、正直やや疑問も残ります。

ただし、ファブリック素材の珍しさと手触りの良さ。
そしてMagSafeの強力な磁力と、質感が高く使い勝手の良いスタンド機能を魅力と感じるなら、選ぶ価値は十分あります。
「POWER X3」は、シンプルなモバイルバッテリーにちょっとした個性やデザイン性を求める人にフィットする製品です。見た目のユニークさと使い勝手を両立している点は評価できますが、価格に対して機能面が突出しているわけではないので、“刺さる人には刺さる”系のガジェットかもしれません。

見た目と使い勝手のバランスを重視する人におすすめ

今回レビューした「POWER X7」と「POWER X3」は、どちらも万人受けというよりは、明確な個性を持ったプロダクトでした。
POWER X7は、軽量で装着感が良く、それでいて音質も想像以上。通勤や作業中など、日常的に音楽を楽しみたい人にとっては、気軽に使える選択肢として魅力的です。派手な機能はないものの、7,980円という価格を考えれば、コスパ面ではかなり健闘していると言えるでしょう。
一方、POWER X3は、珍しいファブリック素材や強力なMagSafeによって、日々の使用にちょっとした楽しさをプラスしてくれるモバイルバッテリー。スタンドとしての実用性も高く、見た目と使い勝手を両立したい人にはぴったりです。
どちらも、尖ったガジェットを探している人や、ちょっとした“個性”を重視したい人には、手に取ってみる価値のあるアイテムです。デザインと機能性のバランスを求めるなら、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
POWER電器株式会社
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