Manfrotto ギア付きジュニア雲台 410は8年前くらいに購入してから、ブツ撮りのときの欠かせない相棒としてずっと活躍してくれています。
一度ギア雲台を使うと、他の雲台でブツ撮りするのが嫌になるくらい快適です。この雲台は粗動のレバーが硬い、重い・大きい(それでも400や405に比べれば小さいですが)などの細かい不満点はありますが、それでも使いたいくらい便利です。
そんなManfrotto 410ですが、クイックリリースプレートの使い勝手が悪く、そのせいで三脚を使うのが面倒な場面が多々あります。他に使っている自由雲台がアルカスイスタイプで、カメラにはアルカスイスタイプのプレートがつけっぱなしなので、Manfrotto 410もアルカスイスタイプのプレートが使えるようになるHejnar PHOTO Manfrotto Adapterを購入して、雲台をアルカスイス化しました。
Hejnar PHOTO Manfrotto Adapter購入
今回はHejnar PHOTOの公式サイトから直接購入しました。購入したのはExtended Plate With F63 Clamp for 410 Gear Headというパーツで、雲台に取り付けるベースプレートが延長されているものです。これによって三脚の中心とカメラ取り付け位置の中心が合わせられるようになっています。
日本のAmazonでも販売されているのですが、プレートが延長されているタイプのものは30,000円くらいします。公式サイトから購入したら、送料も含めて$150くらいだったので個人輸入に抵抗がなければ、公式サイトから注文したほうが安く手に入れられると思います。到着も注文から7日くらいと、結構早かったです。
外観
購入したのはクランプ付きのタイプです。雲台に取り付けるプレート、アルカスイスタイプのクランプ、雲台取り付け用のネジ、工具などが入っています。
公式サイトではプレートのみも販売されているので、好みのクランプがある方はプレートだけ購入したほうが、安く済みます。
プレートには水準器がついています。
十字にクランプ取り付け用のねじ穴があります。プレート裏面には雲台に取り付けるためのネジ穴が2つ。
付属のクランプには目盛りが印字されています。大きめではっきりと書かれているので、見やすいです。
クランプのノブはつまみ部分がローレット加工されています。ノブが長めになっているので、雲台へ干渉することも少なそうです。
取り付け
雲台のクイックリリースプレートを外すと上の写真のようになっているので、レバー部分を外します。同梱されている六角レンチで、雲台裏側からネジを緩めるとレバー部分が取れます。レバーを外したら、中心あたりにある金色のポッチのようなパーツも外します。
レバーを外すと細かいバネなどがあるので、無くさないように。
元に戻したくなった場合はパーツさえ取っておけば、戻すことが出来ます。
付属の2本のネジで雲台にプレートを取り付けます。
プレートを取り付けるとこのような感じになります。このプレートにクランプを取り付けます。
クランプはプレート上に3方向で取り付けることが出来ます。上の写真のようにノブがプレート長辺方向に出る方向で取り付けると、クランプ固定ネジが2本しかつけられません。Manfrotto 410付属のクイックプレートを使用していたときと同じ向きで雲台を使用したかったので、2本留めで使用していますが、クランプはしっかり固定されているので、特に問題はなさそうです。
カメラを取り付けるとこのような感じです。延長プレートを使うことで、三脚の中心軸とカメラの中心軸が合うようになります。
雲台を元に戻すとき
プレートの取り付けは、雲台自体を切ったり削ったりするような加工は必要ないので、元に戻すことが出来ます。
ただし、元に戻すのが結構難しくて苦労したので覚え書きとして残しておきます。
上の写真のように金色のパーツとネジ、レバーを組み合わせます。
レバー部分はこのように組み合わせて、雲台に取り付けます。
すべてのパーツを組み合わせ、裏からネジで止めます。
この作業のときに少しコツが必要で、上の写真の金色のパーツを矢印の方向にテンションをかけながらネジを締めます。このときのテンションのかけ具合で、クイックリリースプレートを取り付けたときのレバーの戻る勢いが変わります。このテンションをかけながらの取り付け作業が結構難しかったです。
まとめ
Hejnar PHOTO Manfrotto Adapterを取り付けて、Manfrotto ギア付きジュニア雲台410をアルカスイス化することで、雲台の使い勝手が良くなります。
金属製のプレートだけで、1万円弱と少し躊躇してしまうくらい高いですが、Manfrotto 410をアルカスイス化することで得られた快適性を考えると、もっと早く購入すれば良かったと思います。
プレートの質感・加工精度も高く、元々そういった製品だったかのようにピッタリと馴染みます。取り付け自体は簡単で、元に戻すことも可能なので、万が一気に入らなくても安心です。
Manfrotto ギア付きジュニア雲台410を使っていて、クイックリリースプレートに不満のある方はぜひ試してみて下さい!
Hejnar PHOTO
他にもニッチでマニアックなパーツが色々と揃っているので、HPを見るだけでも楽しいです。
Manfrottoに近い形でもともとアルカスイス対応しているギア雲台製品も増えてきています。
マンフロットに比べると価格も手頃な商品が多いので、ギア雲台を探しているなら検討してみても良さそうです。
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