&GPというWEBメディアで「趣味カメラの世界」という連載をやらせていただいています。
その連載で私物のGR DIGITAL IIを使って撮影してみるという企画があり、
このような記事を作りました。
記事には入りきらなかった作例がたくさんあり、眠らせておくのはもったいないので紹介しようと思います。
仕事で使うには予備バッテリーが必要
一口にオールドコンデジと言っても、様々なものがあります。
このGR DIGITAL IIは、互換バッテリーが手に入るのでまだマシな方ですが、モノによってはバッテリーの入手が困難なカメラも。流行りに乗って「オールドコンデジ」を探すときには、そういった面での注意も必要です。
GR DIGITAL IIは、大学生時代に趣味で使っていたカメラなので、予備バッテリーは持っていませんでした。
記事を作るのに、さすがに予備バッテリー無しはつらいと、予備として互換バッテリーを買ってみることに。
カメラのバッテリーは、不安なので純正品しか使っていません。ただ、もう売っていないものはどうしようもないので、試しに互換バッテリーを買ってみました。ロワジャパンは色々な互換バッテリーを出しているようで、評価も上々なのが選んだ理由。
今のところちゃんと使えています。この先どうなるかは不明ですが、この値段でケースまで付いていて、とりあえずちゃんと使えるので及第点かと。
古いカメラの場合、メモリーカードの問題もあります。
GR DIGITAL IIはSDカードがSD HCまでしか使えないという仕様です。手元にはSD XCのカードしかなく、認識してくれず…。奇跡的にカメラバッグの奥底に、使わなくなった古いSD HCカードがあり、それを認識してくれて良かったです。
古いカメラの場合はメモリーカードにも要注意です。
GR DIGITAL IIで撮影
前置きはこれくらいにして、GR DIGITAL IIの作例を紹介します。
基本的にRAWで撮影して、Capture Oneで現像しています。
プログラムオートと絞り優先オートを半々くらいで、露出補正をしながら撮っています。
古いカメラで、古民家撮影という安直な感じですが、雰囲気は出ているかと。
&GPの記事内でも触れていますが、同じシチュエーションで撮影して、同じ設定で現像したα7RVで撮影した写真と比べても、なんとなくGR DIGITAL IIの方が味があるような気がします。
オートの場合、なるべく低感度で撮影する仕様になっているようで、部屋の中とかちょっと暗いところではシャッタースピードが遅くなりがちです。手ブレ補正なんて気の利いた機能はないので、油断するとブレちゃうときもありますが、それもまた良しと思わせてくれます。
当たり前になりつつある、顔認識のAFなどもないので、マルチAFで適当に撮影。
今は何も考えなくても、人の顔にピントが合っているのが普通みたいなところがあるので、ちょっとピントがズレていると逆に新鮮味を感じるのかもしれません。
別の記事でマニュアルフォーカスのレンズを紹介したときも思いましたが、微妙なピントのズレ具合から生じるちょっとゆるい描写が、昔のフィルムの感じを思い出させてくれて、不思議と心地よく見える気がします。
画素数の少なさやピントの甘さからくる解像感の無さ(良い意味で)が、GR DIGITAL IIに感じている「味」みたいなものの1つではないかと。
ちなみに決して写りが悪いわけではなく、ちゃんと撮れば結構良く写ります。
それでも片手で適当に構えて、ゆるい気持ちで撮影するのが今の気分。
最近の高性能なカメラと比べると、起動が遅いとかRAWで撮るとすぐにバッファが詰まって撮影できなくなっちゃうとか、不便なところばっかりでも、そこまで含めてマルっと愛せるカメラがGR DIGITAL IIだと思います。
コメント