こんにちは、フリーランスフォトグラファーのTanaka(@Tanaka__photo)です。
α7CIIを使い始めてから、そのコンパクトさを最大の魅力としてレビューしてきました。

そんな矢先に「それって矛盾してない?」と思われそうな、カメラが肥大化するアイテムである、Leofotoのα7CII/α7CR用L型ブラケットを紹介します。
実際に使ってみると、コンパクトさを多少犠牲にしてでも導入したくなる“必須級アクセサリー”でした。
外観をチェック|素材・質感レビュー

一見すると、ちょっと厚みのあるクイックリリースプレートって感じです。厚みは大体19mmくらい。

カメラの底面と接する部分にはゴム(ラバー?)が貼ってあります。
しばらくカメラを取り付けていたら、カメラの底面の跡が付きました。個人的にはラバーは不要派ですが、カメラ底面の傷防止には効果がありそう。

ブラケットの重さは、約100g。大きさの割には軽いと思います。
作りはしっかりしていて、剛性感も高いです。
実際に装着してみるとよく考えられた作りを実感

α7CIIに取り付けるとこのようになります。
機種に合わせて作られているので、カメラとの一体感が高い。

余談ですが、Amazonの上記リンクのページから買いました。Amazonの販売ページでは、ブラケットの向かって右端に書いてある型番が「LPS-A7CII」になっています。そして、届いたのは「LPS-A7CR」の表記。そもそもα7CIIとα7CRの両方に対応しているので、どっちでも良いんですが…。商品ページの写真を見ると、裏面の仕様も微妙に違います。

グリップの下部は本体と似たような質感のレザー貼り。よく見ると微妙な違いはありますが、1万円オーバーの高額なプレートらしい、全体的な質感の高さには好感が持てます。

底面の仕様が、Amazonの商品画像と異なっています。
アーレンキーがくっつけられたり、底面に1/4インチネジが切ってあったりするのはと大まかには一緒ですが、ネジの位置や数、3/8インチの太ネジがあるなど、微妙に違いが見受けられます。
Amazonの商品画像には、他の製品の写真を使っているようです。
底面のネジ穴の数は、そこまでブラケット自体の機能には関わらない部分なので、そこまで問題はないと思います。ただ、ネジ穴の数や位置が重要な場合は、気をつけたほうが良さそうです。
真ん中らへんの銀色の輪っかがついた穴はQDソケットです。

サイドには謎のへこみと、1/4インチネジ穴が3つ並んでいます。

Leofotoのロゴ部分はプリントではなく、プレートのようなものが埋め込まれています。
凝った作りで、値段なりの高級感もあるんでしょうが、無駄に主張するロゴはない方が嬉しいです。
実際の使用感は快適そのもの

α7CIIにブラケットを装着するとカメラの高さは、α7RVとほとんど変わらないくらい。ペンタ部がなく、カメラ上部が真っ直ぐなので、より大きさが強調される感じになります。


実際に高さを測ってみると、α7RVの方が約0.7mm程度ですが、高いです。

高さがα7RV並になってしまうデメリットはありますが、ボディ単体のときに気になっていた小指余りは解消できます。グリップ感はかなり良くなり、シャッターまわりの窮屈感も少し緩和されます。

バッテリー室の近くの爪が稼働することで、ブラケットを装着したままバッテリー交換が可能に。
この爪の部分は、ほどよい固さで勝手に動くこともなく良好な操作感です。

底面はもちろん、サイドもアルカスイスタイプになっているので、縦位置でも固定可能です。
プレート自体に厚みがあるので、縦位置時もクランプでの固定幅が大きく安定感があります。
このLeofotoのプレート、商品名は「L型ブラケット」ですが、どちらかと言うとスリックのI-Bracketに近い形状です。

I-Bracketのレビューの中でも書いたように、テザー撮影などのケーブル類の邪魔になりがちなL型のブラケットよりも、I型の方が使い勝手が良いと思います。
色々な機種で使える、汎用タイプのスリックのI-Bracketに比べて、α7CIIやα7CR用に設計されているLeofotoのブラケットは、より一体感があり使い勝手が向上します。

サイドのクランプ固定部分はちょっと出っ張っていますが、そこまで邪魔には感じません。
もはやα7CIIのコンパクトさは、大きめのプレートによって犠牲になっている気もしますが、L型ほど横幅が増えないのも、I型の良さだと思います。
I-Bracketは不用意に触ると、手が切れそうなくらいエッジが鋭利でしたが、Leofotoのブラケットはそういうことも無く、角のエッジに丸みがあるので手触りはかなり良好です。
多少コンパクトさを犠牲にすることで手に入る快適性

α7CIIを選ぶ理由として、多くの人が重視するであろうコンパクトさ。
取り付けることで、そのメリットを多少犠牲にしてしまうLeofotoのL型ブラケットですが、それ以上にグリップ感が良くなることで、カメラの使い勝手が大きく向上します。
三脚使用時は、このブラケットをつけていれば縦横の切り換えも簡単。
ちょっと価格は高いですが、それにみあった質感の高さとクオリティです。
ブラケット裏にアーレンキーが付属するので、カメラとの取り外しはいつでもできます。α7CIIのコンパクトさを最大限に活かしたいときは、プレートを外してしまえば良いです。

L型ほどかさばらずに、三脚での縦横の切り替えが簡単にできる利便性と、グリップ感の向上を兼ね備えた素晴らしいブラケットです。
個人的にはα7CIIに必須レベルのアクセサリーだと思います。同じような仕様で、α7RV用があれば、縦位置グリップを止めて、そっちにしたいくらい気に入っています。
「α7CIIのコンパクトさを活かしたい」「三脚で縦横切替を頻繁にする」「しっかりしたグリップが欲しい」そんな方に特に刺さるブラケットです。

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