SLIK I-Bracketレビュー:L型よりも便利かも

SLIK I-Bracketレビュー:L型よりも便利かも

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アルカスイス互換の雲台を使用している場合、縦位置撮影をするならL型のプレートが圧倒的に便利です。
特にKirkやRRSなどの機種ごとに専用設計されたプレートは、縦位置で固定したときの剛性感が高いです。
縦位置での安定感という点では優秀なL型プレートですが、その構造上カメラ側面の端子類にアクセスしづらくなるなどの不便な面もあります。
そこまで三脚で縦位置撮影を多用するわけではないので、カメラの底面にだけプレートを付け、縦位置の場合はKirkの汎用L型ブラケット(QRLB-TN2)を使用しています。このLブラケットは剛性感も高くガッチリとしていて優秀な分、カメラバッグに入れっぱなしにしておくには、大きく邪魔です。普段は持ち歩かず、確実に使用するときだけカメラバッグに入れるようにしています。
そんな感じで普段あまり使わないのもあって、現場に持っていき忘れてることもちらほら。
私の場合は三脚を使うのは、構図の固定・合成・スローシャッター(長くても1秒程度)でのブレ防止が主な目的で、屋外での長時間露光の撮影などのしっかりとした固定が必要な撮影が少ないので、大きくて邪魔なL型ブラケットよりもI型のほうが良いのではないかと思い、SLIK I-Bracketを購入してみました。

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外観

昔ながらのそっけないパッケージです。機材は実用品なのでパッケージに凝る必要はないと思いますが、高級感はまったくありません。

中身はプレート本体と、アーレンキーが2本。

横幅97mm、縦幅38mmで横長の作りです。

金属製でしっかりした作りです。カメラと接する面にはゴムの滑り止めなども付いていません。SLIKのロゴの横の部分が若干凹んでいるのは多分軽量化のための肉抜きかと。

カメラ取り付け用のネジは六角レンチとコイン両方で締められるようになっています。脱落防止用のネジがあり、こちらは取り外し可能です。

カメラ取り付けネジの横のネジを緩めることで、左右に動かし取り付け位置を調整できます。調整幅は結構大きいので、色々なサイズのカメラに取り付けられそうです。

プレート端部分のエッジが尖っていて不用意に触ると怪我をします。

重量は57gとサイズの割には軽量です。

左から、SUNWAYFOTO DP-60G、Velbon QB-6AS、Kirk PZ-17N。
手持ちの汎用プレートとも重さはほぼ変わらないです。

カメラへの取り付け

EOS R

EOS Rは公式サイトにも対応機種として記載されているので、問題なく取り付けられます。

プレートの出っ張り部分をカメラボディ前面に合わせることで、カメラの回転を防いでくれます。

ボディ横の端子類はすべて問題なく使用可能です。

バッテリーも問題なし。

バリアングルモニターも干渉はありません。

アルカスイス互換で、Velbon QHD-S5ASには問題なく取り付けられました。

縦位置も思ったより、しっかりと固定できます。

雲台のクランプ中央部分で固定しても、USBケーブルやレリーズはそのまま差し込むことが出来ます。

取扱説明書には縦位置の際にクランプの中央で固定する感じのイラストがあるのですが、その状態だとCanonのケーブルガードは付けられません。上の写真のように少しオフセットして雲台に取り付ければ、ケーブル類も問題なく取り付けることが出来ます。この状態でも固定力などは特に問題無さそうです。

EOS R5

R5も対応機種に入っているので、問題なく取り付けられました。

サイドの端子類もすべて問題なし。

バッテリーも大丈夫です。

プレートの端がカメラ側面にピッタリ合うように取り付けると、プレートの出っ張りがちょうどレリーズ端子部分にきます。レリーズは問題なく取り付けられるので、実用上は問題ありませんが、端子のカバーがやや取り外しにくくなります。

GFX 50S

上記2台は対応機種に書いてあるくらいなので問題なく取り付けられました。そもそもI-Bracketを購入したのはGFX 50Sに使用したいと思ったからなので、こちらが本命です。

結果は問題なく取り付けられました。プレートの調整幅が結構大きいので大丈夫だろうとは思っていましたが、一安心です。端子類も問題なく使用可能です。バッテリー室のフタが若干プレートに擦れる感じはありますが、ちゃんと開くのでバッテリー交換も大丈夫です。

GFX 50S+GF32-64mmF4 R LM WRの組み合わせは約1.8kgですが、縦位置でも特に問題なくしっかりと固定できます。

EOS Rシリーズと違って、クランプの中心で固定していても端子類もすべてそのまま使用できます。バッテリー交換は雲台に取り付けたままだと出来ないので、そこだけは少し面倒くさいです。

まとめ

SLIK I-Bracketは総金属製のしっかりとした作で、取り付けの調整幅が大きく色々なサイズのカメラに対応できるなど、汎用プレートとしての出来が良いです。
I型で横長なので、カメラとの接地面積が多いのも他の汎用プレートよりも固定力の面で有利に働きそうです。
L型の機種専用プレートほどの安定感はないですが、縦位置でもある程度までなら問題なく使用できそうなので、L型のプレート使用時のケーブル類の取り回しに煩わしさを感じている方にはSLIK I-Bracketの方が便利に感じられそうです。

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Tanaka Toshiyuki
都内在住フリーランスのカメラマンです。
ファッション・ポートレート・物撮りなどを中心に活動しています。

このブログではカメラ・機材やガジェットなど撮影に役立つものを中心に紹介しています。

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